BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

KOこわい

極真空手の纐纈卓真選手の大会KO集みたいな動画が凄い。肝臓があるあたりや、胸の肋骨が切れるところに突きが入ったとき、あと顎や肩にハイキックが入ったとき、「ドン」みたいな「ゴン」みたいな、おおきな音がきこえる。かなり遠くから、ズームをかけて撮ってるし、観客たちの大声援もあるのに。

えげつな。

ジャブみたいに絶えず繰り出す突きや、腿から下に入れていく細かい蹴りも、バチン、という、皮膚にあたったときの生々しい音がきこえる。

動画のいちばん最初にでてくる対戦相手はすさまじい倒れ方を・・・。ふつう人間はあんなふうに倒れないとおもう。倒れるときは頭を守ろうとして手が前に出るか体の向きを変えようとする。くらってすぐに失神していたんだろうな。ヒザからというか、ほとんど、顎から崩れ落ちた。死んじゃったかと思った。担架で運ばれていった。寝かされた体が担架にはられた布のなかに沈み込み、まったく力がはいっておらず。死んじゃったかと思った。あれはヤバい。

 

肝臓をやられるのはすごく痛いんだなあとおもう。そんなに強い攻撃を浴びたように見えなくても、くらった相手はまずがまんできず、うずくまってしまう。

 

纐纈選手の攻撃のラッシュに耐えかねてか、途中で戦意を喪失して腕をおろし、纐纈選手に背中をむけた選手も。出るからにはもちろんみんな、勝つ気で大会にきてるはずなのに、その心をへし折ってしまうなんて、凄いなとおもう。みんな黒帯で、みんな極真会館で、空手の中でもとくにハードな練習を乗り越えてきた人たちなんだろうに。