フラッシュバック反応に襲われた。帰宅途中だった。ちかごろとても元気に過ごせていたからイヤホンを着けてなく耳が無防備で失敗だった。疲れているのもあるとおもう。眠れないのもあるとおもう。
フラッシュバックは思えばずいぶん引きずっているな。
苦しいし、いまいましい。
ただの思い出に変わってくれない。
打ち勝つことができないことに、イライラする。
心底かなしい気持ちだ。
こうなると、泣いたり叫んだりできたら、どんなに楽かと思うけど、
泣いたり叫んだり、どうしてもできない。
悪夢を見ることがある。
ものすごく、何か叫びたがっていて、喉が張り裂けんばかりに、声を出そうとするのだが、声がまったく、出ないという夢だ。
それに、壁とか床を、拳で殴りつけるのに、壁や床がふにゃふにゃして、殴った感じがしなかったり、手に力が入らなかったり、という夢もおおい。
声を出すことも、力任せに殴りつけてなにかを破壊することもできない。
それさえできればわたしはもうこんな喉なんか潰れて一生話せなくなってもかまいはしない。
何かを殴打したことによって手の骨がぜんぶ砕けたとしても別に困らない。
わたしはただ、声を出したり、なにかを壊すことで、自分が世界に作用できるということを確かめたい。世界が自分のしたことのぶんだけなんらかの反応をしめしてくれると、思いたい。
でも声が出ない。壊すことができない。
そういう夢をみる。
結局、わたしが何を言ってもやっても、誰にも届かないし、聞き入れてはもらえないし、世界は動かないのだと、
そう思っている。
そんなふうに考える気持ちをとても哀しく思う。
この気持ちが、巣食っていて、これがわたしの、自殺したいというきもちの源に関係している。
わたしごときでも動かせるものがあるとすればそれはどこにあるのだろう。それは何なのだろう。