BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

230121。

電車で一時間半くらいのところにあるおおきな神社に初詣に行った。途中、単線の電車にのるのだが、単線なので、ひとつのホームに上り電車がきたり下り電車がきたりするので、時刻表やアナウンスをよく確認しておいて、来た電車が上りなのか下りなのかちゃんとみなくちゃいけないのだが、みてなかったもんだから、反対方向の電車に乗ってしまい、しかも田舎だから1時間にそんなに何本も電車来ないので、結果、目的地への到着がだいぶ遅れた。

 

おみくじ中吉だった。

 

大きくて広くて、どっしりとしていて空気が澄んでいて、すきな神社だ。やっぱりこの神社すきだなーとおもった。

 

夕木春央という作家さんの『方舟』というミステリー・スリラー小説を読んだ。先月、美容院に行ったとき、美容師さんにすすめられた。その美容師さんも、お客さんからすすめられたらしい。

山奥に打ち捨てられた謎の地下施設に探検にやってきた、若者たちのグループ。一晩そこに泊まったところ、翌朝、大地震が発生し、出入り口が大岩でふさがってしまい地下に閉じ込められた。さらに、地盤の変動で施設内に水が流入しはじめる。いろいろ検討したところ、脱出は不可能ではないことがわかったが、ただしそれには、ひとり地下にのこり水没する施設と運命を共にする犠牲者が必要。そこに、なんと殺人事件が勃発。誰もが、みんなを脱出させるために犠牲になるべきなのは殺人犯だと考え、犯人探しに躍起になる。施設が完全に水没するまでのタイムリミットはおよそ一週間。殺人を犯したのは誰なのか? というようなストーリーだった。

 

夕木春央という作家さんをわたしはまったく知らないのだが ものすごく若い人が書いたかんじの作品だった。

いろいろ、かなり決定的な部分で、承服しかねるなあというところがあったのだけど、そうだとしても、すごくワクワクしながら読むことができた。とくに中盤からは楽しかった。(でも承服しかねる部分も中盤からどんどん増えてきた。)

ものすごく後味がわるーい物語だったが、ワクワクはできた。後味がものすごく悪くても良いです、ということであれば、興味があったらぜひ読んでみてほしい。読後2、3日はイヤ〜な気持ちを引きずるかもしれないが、それでも良いなら。

この作家さんは、これからどんどん力をつけて、人気を得るんじゃないかな。わたしが好きなかんじの作品を書いてくれる作家さんにはならないかもしれないけども。