BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

映画の感想-『ゴッホ 最期の手紙』-200624。

原題:Loving Vincent
ドロタ・コビエラ、 ヒュー・ウェルチマン監督
2017年、ポーランド・英・米合作

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なかなか良い映画だった。

「我々は自分たちの絵にしか語らせることはできないのだ」
というゴッホの言葉を、そのまま映像表現の手法に投影する、
ユニークなアニメーション映画。

ゴッホがどんな気持ちで死んでいったかはわからないが、
ゴッホがどんな気持ちでこの世界を見つめていたかは、
結構わかるんだなあ。
彼はあきらかに世界を愛し、受け入れ、あこがれていた。
自分はその世界に少しも愛されていないとか、
自分はこの世に適していない、とか、感じていたとしても。
色彩あふれる、呼吸をしているかのように生き生きとした
ゴッホの作品群を見れば、それははっきりと伝わってくる。

そういうことでいいんだと思った。