BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

230512。

コロナ5類移行にともなって職場の感染症対策の運用もすこし変わった。

とくに在宅勤務の運用のしかた。

これまでは、毎日在宅勤務で月に一回も職場に顔をださなくてもぜんぜん何にもいわれなかったし、いつ在宅でいつ出社するかとか事前の申告なども必要なく、きょうは在宅のはずだったけどやっぱり出社、とか、その逆も大丈夫だったし、午前と午後で在宅・出社を使い分けても良かった。

それがすこし厳しくなり、微妙にいろいろ事前申告とか必要なようになり、どちらかというと「基本的には出社せよ」方面にルールが変わった。

まえの柔軟な体制は、家庭のこととかいろんな事情がありながら働いてる従業員たちにはすごく好評だった。

どうしても出社しなくてはならない、みたいな日は事前に話し合って調整しておけば済むし、それに在宅でも出社でもTeamsみたいな便利なツールがあり、みんな使いこなしていたから、なんの問題もなかった。

それがこのたび一律で「基本的には会社に出てこい」方面に変わったので、えー! とおもってる従業員はおおい。(わたし自身は会社で仕事するほうが好きだが、まあ調子悪いときとか天気が悪い日は在宅勤務できると助かる派。自分はフラッシュバックとかたまにあるので体調がいつどうなるか読めない部分もおおきいが、『どうなっても仕事はだいたい大丈夫』という環境が用意されているだけでも心のプレッシャーが軽くなり体調良くなったりするので、ほんとに助かっている)。

わたしのいる部署のボスは、えらいとおもう。コロナ禍において在宅勤務を自由につかえるルールになっていたことでみんながすごく助かっていたこと、そして在宅勤務をみんながするからといって全体の仕事のパフォーマンスが下がったこともなかったこと、だからコロナ禍体制じゃなくなっても前のままやっていきたいとおもっていることを、よくわかってくれている。

そこでボスは、あたらしいルールも、最大限まで上手に拡大解釈して「うまくやる」ことによって、部下たちがほぼ今までどおり、自由度高く、働けるようにしてくれている。

部下が自由に今までどおりにいられるようにするために、ボスがいろいろかぶって工夫してくれており、ほかの部署のリーダーたちとも力をあわせて、ルールを決めている部署にかけあって、闘ってくれている。でも、そういうことを全然おもてには出さないで、何ということもないといったふうに静かにやってくれているのが、本当に立派だなーとわたしはおもう。

ボスも在宅勤務が便利だとおもっていて、欲しいメリットが部下とおなじだからがんばってくれている、というのもあるのかもしれないが、でも、わたしが知るかぎり、ボス自身は以前から、基本的に出社してる日のほうが多かった。来客対応とか、あとオンライン会議でも、相手が客先だと、マナー上、カメラをONにする必要があるので、自宅ではなく、会社の会議室とかを使って、顔を出して臨まなくてはいけないので、出社の日が多いのだと思う。

だから、ボスは自分のためというよりは、部下たちがこれからも在宅勤務と出社を自由に使い分けられる体制をのぞんでいることを汲んで、そうできるように、部下たちのためにがんばってくれているのだと、わたしは受け取っている。

ほかの部署では、こううまくはいってないところも多い。たとえばその部署のリーダーがあんまりオンラインチャットツールなどを使いこなせなかったり、古い考え方というか「会社員は会社に出てきて働くもんだ」みたいなのがある人だと、「ほら、運営部がこういっているのだからみんなもう在宅勤務ダメ! 在宅勤務は、しても週1回までで、事前に申請!」とか言い始めちゃっている。その部署の人たちが「会社に出てきて働きたい、在宅勤務は週1回くらいでいい」とおもっているならば、ぜんぜんそれでいいけど、そうじゃないなら、部下がかわいそうじゃないかなと、見てておもう。

 

わたしは、ボスがわたしのボスでほんとに良かったなーとおもってる。