BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

怪談ながら聴き-210914。

最近 「怖い話」の語り音声を、
YouTubeなどで「ながら聴き」するようになっている。

変なことを言うようかもしれないけど、なんか、
「怖い話」の語りって、聴いてると、気持ちが落ち着くようなのだ。
語り手によってはとても声が良くて、聴いていて耳に心地よい。

ときどきは、聴いてたら本当に怖くなってしまって、
落ち着くどころじゃないこともあるけど、
たいていはそこまでのことはなく、眠る前に聴いたとしても、
引きずられて怖い夢を見たりとかは、今まで一度もない。

怖い話にもいろいろジャンルがあるようで、
わたしが好んで聴いているのは「実話怪談」と言われているもののようだ。
といっても、実話怪談の定義を、わたしは正しくわかってるわけでも
教わったわけでもないのだが、
わたしの印象では、実話怪談は、
「むかしむかしあるところに、・・・だったそうな」形式をとらない。
「友人の○○さんが3年前の体験を話してくれたんですが、」
「わたしの母の体験なんだけど、」といったふうに、
自分が直接知っている人や会ったことのある人から聞いた話、
という体裁で語られる怪談、そんなかんじがある。
実話怪談では、「幽霊との遭遇体験」を語るものがおおいが、
それともいいきれないような、
「いったいあれってなんだったんだ」みたいな話、
あるいは、その話自体がいったいなんなんだ、
どう受け止めれば良いのかわからない、みたいな話もあり多彩だ。

わたしがおもうに、実話怪談は、
むかしむかしあるところに形式よりも、どこか生々しい。
段階的に、まだ伝説にもウワサにもなりきっていない話特有の、
いびつさ? 変に整ってないことが、良さのような気がする。