BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

映画の感想-『ウィンキーの白い馬』-200911。

英題:Winky's Horse
ミッシャ・カンプ監督
タマラ・ボス 脚本
2005年、オランダ

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www.youtube.com

まったくおもしろくなかった。
心温まるキッズ向けムービーのつもりのようだが
おぞましいことこの上ない内容にしか思えなかった。

オランダの人たちもさー
良くこんな映画で満足していられるよな。
あんまり映画産業に力を入れないお国柄なのかな???

そんなわけねーだろ!!!
ロッテルダム国際映画祭とかあるだろ!!!
規模感で言ったらヴェネチア以上だろ!!!

『ウィンキーの白い馬』、
やたら好評だったようだけど
どこが良いのかさっぱり理解できなかった。

倫理的に、あるいは教育的に、
何か決定的に間違っているように思えたし
馬ならなんでも良いんかい! とか思えてきたし
というか言いたかないけど
中国からオランダにやってきたヒロインの
服装とか持ち物がクソダサいことこの上ない。
いつの時代の中国だよ(それも失礼だが)・・・

まあ、正直言って何もかも、どーでも良いんだけど・・・、
このような映画を
やれ「ほっこりしました」とか 
やれ「泣けました」とか
のたまう人ばかりで
世界が埋め尽くされるようなことになったら
そんな世界ではわたしは3時間と耐えられず
自殺すると思う。
でも シリーズ化までされちゃってるみたいだよ。
わたしは
もし続編とか観させられるくらいなら
死んだほうがマシだ。

ついでに言うとストーリーそのものがもう最悪で
退屈このうえないことに加えて 話が穴だらけで 
安心して観ていることができなかった。

「セントニコラス」って言葉を
たった1時間半の映画のなかで
いったい何回言えば気が済むんだ・・・
主人公の女の子が、聖ニコラスの祝祭に
望みのすべてをかけていることくらいは
観ていればアホでも理解できるが
だからって セントニコラス、セントニコラスって
あんなに連呼させなくても
もっと他に、彼女の切なる気持ちを
表現する方法として
何かやりようがあるだろ・・・

小学1年生だかそのくらいにしか見えない女の子が
友だちと外に遊びに行きたいって言っているのに
家の手伝いがあるだろ、と言って許さない
父親の気持ちも理解できないし

母親があんなに馬を怖がる理由も結局わかんないし

ここまで言うからには
この映画についてのわたし自身の考えを
各場面を細かく切り取って検討しながら
もっと真剣に批評するべきなのだろうが
わるいが
その労力がもったいない、としか思えないので
まじめに批評とかする気になれない。

キッズも観られる(ファンタジー)ムービー
というジャンルのなかで観た時
ディズニーとピクサーがいかに素晴らしいか
思い知らされる。
頭5つ分くらい抜けてるよ。
正直あの人たちもどうかと思うことがあるけど
それでもこの『ウィンキーの白い馬』に比べたら
ざっと500億倍くらいはマシだ。

アナと雪の女王2』が また観たくなってきた。

『ウィンキーの白い馬』か・・・
久しぶりに吐き気を催すほどキツイ映画を観た。
でも、
蟹工船』(2009年)とか
『チャーリー・モルデカイ』(2015年)
よりは まだ少しマシか・・・?
いや、マシではないかもしれない
同レベルか むしろあれら以下かもしれない
子どもたちが観る、ということのぶん、
余計に罪が重いから、こういう
どうしようもない映画の存在は。