BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

馬と人の映画-200802。

映画に「馬」が出てきて、
一生懸命走っているところを観るだけで、
めちゃくちゃ泣いちゃうときがある。

 

わたしはたぶん馬がとても好きなんだと思う。
まあ少なくとも、
馬って美しいよな~、と思っていることは確実だ。

けど、「馬が出てくる映画を観たい」
というふうに、積極的に選んで映画を観たことは、
よく考えるとなかった。
観ると泣いちゃうに決まっているし笑

だが、今、
その観点で映画をいくつか選んで観てみている。
馬が出てきて一生懸命走る場面がある・・・
というだけでなく、
「『馬と人』を物語る映画」という観点だ。

それでわかったのは、
「馬と人」の映画って、結構ある。ということだ。
ということは、「お馬さん」がストライクゾーンです、
っていう映画鑑賞者って、
わたし以外にもそれなりにたくさんいるんだろう。
需要が見込めるからこそ、作られるのだから。

馬と人の映画は、具体的には競馬・競走馬の映画、
あるいは昔の戦争を描く映画の形であることが多い。

わたしは馬を美しいと思っていると思うし、
馬が走る姿はわたしの胸を打ってやまない。
だけどわたしは「競馬」には関心がない。
ギャンブルだから。
完全に自分の人生から遠ざけている。
だが、映画を通して、
競走馬とそのお世話をする人たちや、
調教師や騎手たちの努力の物語をみていると、
競馬に魅了される人たちの気持ちが、
ちよっとだけわかる気がする。
犬も猫もかわいいけどなぜ馬なのかということも、
少しはわかる気がする。


戦争映画のなかの、馬と人もだ。
ただ、戦争映画は、内容が戦争だけに
馬がむごたらしく死ぬシーンとかあるから、
本当にめちゃくちゃ泣いちゃう。
いまも、一応いくつか作品をチョイスしてあるが、
鑑賞する勇気がまだ出ない・・・

思えば村山由佳の小説に
『天翔る』(あまかける 講談社文庫)というのがあった。

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bookclub.kodansha.co.jp


あれ、良かったよな~。
あれも「馬と人」の物語だった。
ただ、すぐ終わる短いコースの競馬ではなくて、
エンデュランス」、
(何日もかけて山とか谷とか越えていく、
「馬のトライアスロン」みたいな馬術競技
に懸ける、馬と人を描いた作品だった。


『天翔る』が映画になったら、
そりゃもうすごいだろうな。
でも、映画に本物の馬を登場させるのって、
たった1頭でも本当に大変なんだってね。
お金もめちゃくちゃかかるみたいだし、
お世話する人も雇わなくちゃいけないし、
馬に乗れる役者さんの数も非常に限られている。
岡田准一とかは、めちゃくちゃ上手に乗ると
聞いたことがあるが(笑)、
『天翔る』は10代の女の子が主人公の物語だった。
日本の小説だからな。
映画になるとしたら、日本が作るんだろうけど、
そんなお金が、はたしてあるかどうか。
それに、エンデュランス競技は、
日本では全然メジャーじゃないような話も聞く。
日本での映画化の望みは薄いかもしれないな・・・

わたし、あれ映画になったら絶対観るし
200%号泣だけどな。

アメリカとかフランスとかなら、
エンデュランスが良く知られているから
資金が集めやすいと思うし、
日本よりは馬が調達しやすく 
日本よりはそれ用の土地がちゃんとあるし
馬に乗れる役者さんもいっぱいいるはずだ。
映画化権を買い取って 映画にしてくれないかな。