Netflixで『ひとつの太陽』という台湾製の映画を観た。
原題:陽光普照
英題:A Sun
チョン・モンホン 監督
2019年、台湾
2時間半と結構長いのだが、
さらにプラス5時間でも平気で観ていられたかもしれない。
なかなか良い映画だったんじゃないかと思っている。
フリューゲルホルン? か何かじゃないかと思うが
中音域くらいの金管楽器のゆったりとした独奏に
シーンが 彩られている所や
意外といろいろハードな事件が起こるにしても
なんとなく作り手が登場人物みんなに
やさしいまなざしを注いでいるのが感じられる所が
ちょっとだけ
クリント・イーストウッドの映画っぽい気がした。
言葉による説明がじゃっかん多かったのが気になるが
それ以外のやりかたでの説明を怠っていたかというと、
別段そんなことはなかったと思うし、
なんかまあこんなもんかなと。
冒頭で発生する傷害事件の主犯格の男が
気持ち悪くて秀逸だった。
あの男がふたたび現れたとき
「あ、やばいこれからヤバイ展開になる」
って感じたもん、考えるよりも早く。
家族の関係が長い年月の間にこじれにこじれて、
もう、信じられないくらいかけ離れた所に
補助線を引かないと、
答えらしきものが出せそうになかった、
という感じが、切ない。