BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

本の感想『治療島』-240414。

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主人公は高名な精神科医の男性。若くして地位も名声も手にし、妻子とともに豊かな暮らしを送っていた。しかしある日、愛娘が原因不明の病に苦しむようになり、あらゆる病院を駆けずり回って治療に奔走していた矢先、今度はとつぜん、行方不明になってしまった。そして手がかりひとつなく4年の月日がすぎ、娘を失った絶望のあまり孤島の別荘にひきこもった主人公を、みしらぬ美しい女性がたずねてくる。彼女は統合失調症をわずらっているといい、主人公に治療を懇願。行方不明の娘のことで頭がいっぱいの彼は依頼を断ろうとするが、女性が語る妄想のストーリーにおもわずひきつけられてしまう。その話に登場する少女のキャラクターが、姿を消した娘とそっくりだったから。この女性が娘のことを何か知っているのではないかと考えた主人公は、話をもっと聞き出すために、彼女のカウンセリングを引き受けることにするのだが・・・

 

ドイツの人気作家のデビュー作。

 

図書館でかりて読んだ。

 

最初に通読したときはほぼ8割が退屈そのもの・ラスト2割がとても良かった、
みたいな感じだったのだが、
その2割のところのディテールや仕掛けを確かめたくて、またはじめから読み返してみると
あーら不思議さっきまであんなに退屈だったのにこんどはすべての活字が鮮やかに色づいてわたしに語りかけるかのようにきらきらと輝き出して・・・。

 

やー なんかこれは 活字では足りないなというかんじがした。映画かテレビドラマの形にしたら500倍くらいおもしろく感じると思う。撮影手法もビジュアルももうまざまざとイメージできるもんね。ということはやっぱりそれだけ活字による表現が良かったということなのかな? でもちょっと翻訳の文章表現に芸がないというかすこしだけクセがあって、それをノイズに感じてしまったりしたので・・・ 


じっさい映画化される(された?)らしいんだけど、それはまだチェックできてないんだけど、とりあえずAmazon primeでドラマが観られることはわかったので、さっそくマイリストに追加した。

 

はやく観たいな。

 

けど、ほかにも読むべき本や、観るべき映画がいろいろと。