図書館で、恩田陸の超人気作『灰の劇場』をかりてあるのだが、まだ読んでない。予約したのは去年だ。驚きの数百人待ちで、手元にとどくまで、1年とまではいわないにしても結局半年以上、たぶん8か月くらいは待ったような気がする。じつは、どうしても読みたいと思っていたわけではない。購入してまで読みたかったわけではなく、文庫化するまで待ちたかったわけでもない。作品の題材に関心があったので、読めるもんなら読んでみようかなーくらいの気持ちと、数百も待機者がいる本を図書館で予約したことが今まで一度もなかった(買った方が早い)ので、予約したらどうなるのか、知りたくて、試したところがあった。
もちろんわたしのうしろにも、何百人も待っている人がいる。待機者はどんどん増えている。待機者がいる場合、貸出期間の延長はできないし、返却期限に遅れることも、一日でもはばかられる。
さっさと読んでさっさと返そう。
だが、いまはヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』を読み返している。こんなん、家に本があるんだし、読もうと思えばいつでも読めるのだが。ヘンリー・ジェイムズ 凄腕すぎてわたしを離してくれない。
やらなきゃいけないことがあるときに限って別のことをやってしまう。