BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

普通に生きてて宇多丸に当たる-191128。

岡村靖幸さんと
ラジオ番組『アフター6ジャンクション』でおなじみの
宇多丸さんが所属するライムスターの 
コラボレーション企画曲が発表された。
カッコイイ・・・
何回も聴いている。
岡村靖幸さんの音楽の、何かどっか行っちゃいそうな
独特の感じは一体なんなのか。
どこからこういう音が出てくるのか。
正直言ってどう言えば良いんだか全然わからない。
非凡、という言葉くらいしか思い浮かばない。

岡村靖幸さらにライムスター
マクガフィン

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わたしはヒップホップにはそんなに関心がない。
だけど岡村靖幸さんは好きだ。
あと、映画が好き。
それからラジオ「アフター6ジャンクション」が好き。
だから普通に生活しててしょっちゅう
ライムスター、そして宇多丸さんの存在にぶつかる。

スタンリー・キューブリック監督の初期の頃の映画
『現金(げんなま)に体を張れ』(原題:Killing 1956年)
のことをネットで調べようとしたら
映画よりも先にライムスターの同名の楽曲がヒットして
ぎょっとしたこともあった。

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まさかキューブリックの映画を知らないで
このタイトルを付けたはずがないだろう。
こんな古い映画も知っているのか・・・と思って
すごく驚いたものだった。
なんか昔の図書館で、今日自分がかりるまで
誰もかりたことがないんじゃないだろうかと思うような
革張りのむちゃくちゃマイナーな本をかりだしたつもりが、
巻末のポケットに入れられている貸し出しカードを見たら
すでに誰かの名前がひとつだけ書き込まれていた・・・
みたいな そういう時と同じ驚きだった。
どんなコンテンツも、初めてそれに触れたのが自分、とか
自分こそがそれについて誰よりも知っている人である、とか
そんなことは ありえないんだなと。
どんなことも先に誰かが経験してて わたしよりもわかっている。
時を超えてお互いに知らないところで出会うのだ。
それにしても、いくらあのキューブリックの映画とはいえ、
現金に体を張れ」はさすがに
並大抵の映画好きな人、くらいじゃ知らないんじゃないかなと思う。
シャイニングとかフルメタルジャケットとか時計仕掛けのオレンジは
観るだろうけど 現金に体を張れはちょっと・・・
いや、わかんないけど・・・
知らなくても全然おかしくはないたぐいの作品じゃなかろうか。
とんでもなく筋金入りだな宇多丸という人は、って感じがしてきた。

今回はマクガフィン、なんて言葉をタイトルに使ってきた。
映画が本当に本当に好きなんだな・・・。