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BRILLIANT CORNERS-2

観た映画・読んだ本など関心ごとへの感想メインの、なんということのなさすぎる身辺雑記帳です。 少しずつ、いろいろ更新してまいります。 お気が向いたらお読みいただければさいわいです(^O^) ブログのタイトルは、セロニアス・モンクのアルバムから。「すみずみまで光り輝く」というような意味だそうで、なんとなくいいなとおもうもんで。

「ぐるりのこと。 All Around Us(2008)」。

きょうのように涼しい日が、夏の間せめて週1回くらいあってくれると、
とてもうれしい。

きょうは六本木に行かれなかった。

なぜなら用事があったのに忘れていて
今日やらなきゃもう間に合わないというのが何件かあり、
それなのに起きたのが昼過ぎだったからだ。

六本木に行ったらサプライズでジェットが舞台挨拶に来ていて
言葉をかわし、彼のほんとうの笑顔を見る機会にめぐまれる
という白昼夢を見るくらい
きょうを楽しみにしていたというのに。

いたというのに。とか言ってもしかたないんだが。


来週末は休日出勤で本社に行くから、帰りに新宿から足をのばそう。

ジェットは寛大な男だから待っていてくれる。

かわりにはならないが家で
ぐるりのこと。」(橋口亮輔監督、2008年、日本)
という映画を観た。

 

movie.walkerplus.com


うん。よかった。

リリー・フランキーって、いったいなんなのかな・・・とよく思うんだけど、
なんなのかよくわからない人は、けっこういる。

池畑慎之介とか
美輪明宏とか
北野武
所ジョージ
黒柳徹子
Gackt
タモリ
叶姉妹
などなど
よく考えるとよくわからない人たちばかりだ。

リリー・フランキー
なにというわけでもなく、
ただどんなことにも入り込んで何となくいい仕事する人、
ということなのだろう。

画も描くし、楽器もやるし、本も書くし、役者もやる


リリー・フランキー、とってもすてきだ。


ぐるりのこと。」
生活能力のあまりない夫と、その妻の10年間の物語だった。

夫が、法廷画家(裁判で、傍聴席から、被告人や証人のようすをスケッチする人)
の仕事をしているので、
裁判のようすが劇中何回もでてくるのだが、
それがすごかった。
被告人役や証人役で出てくる役者さんたちを、
わたしはほとんど・・横山めぐみくらいしか・・知らなかったが、
みんなすばらしかった。
どれも、実際にあった有名な刑事事件をモデルにしてると、はっきりわかるようになっていた。
裁判て、きれいごとじゃすまない、いろんなことが、起こる場所なんだろうな。

横山めぐみは、被害に遭った人の親族として、証言する役だった。
あのきれいな顔を怒りで紅潮させ、涙で声を震わせながら、気丈に証言するのだった。
被告人のことを終始「あれ」呼ばわりしていたのには、やられた。
裁判長が、彼女の話を聞き終えてから
「あれというのは、被告人のことですか」
と質問したとき、
彼女はそれにたいして返答するのが、まるで肉体的苦痛をともなうことかのように
つらそうな、認めたくないようすを見せて、そして
「・・・・はい、そうです!」と吐き出した。
そういうの、ほんとに
うまいなーとおもった。
新聞やテレビではわからなかったけど、じっさいの裁判でそういうことがあったかもしれない。




夫と妻の、嵐の夜の会話がすごくよかった。
木村多江ってこんなにすてきな演技をする人なのか、とおもった。
弱り切って、自分を痛めつけすぎて、もうくしゃくしゃになってしまった彼女に、
大丈夫だよと言って、背中をさすってやりたいような気持ちがふくらんで
観ていてこっちまで泣けた。



彼女は、夫と共有している、過去のかなしい出来事のあとに、
もうひとつ、おおきな決断を下して、ひとりで実行にうつしている。
このもうひとつの決断のほうを、
はたして夫が知っているのかどうかが、ちょっとはっきりわからなかった。

夫が知らないままだとしたら、かなりきついなあ。

でもはっきり告白しないままでは、彼女は、いつまでたっても救われなかったはずだ。

救われたように見えたということは、ちゃんと告白してたのかな。





兄嫁役の女優さん、よく見かけるが、いつもほんとにハマっててすばらしい。

ゴールデンスランバー」や「探偵はBarにいる」やなんかでも見た。
なんかあのすごーく惜しいかんじというか 見たくないけど見たいかんじというか
すごーく、近所にいそうなかんじがたまらん。

いや、いないか。この辺にはいない。と信じたい。


好きだな。あの人。
ああいう役者さんて大事だとおもうよね






とても心に残る映画だった。
またしばらくしたらもう1回観たくなるんじゃないかとおもう。