BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

230409。

午前中はゆっくり寝た。午後、図書館にいって本を2冊かりた。図書館とおなじ建物の中に、市役所の出張所とかもあって、そこが統一地方選挙の投票所になっていた。カバンの中に投票券(?)を入れてあったけど、わたしが投票できる投票所はここではなかったので、かえりの散歩がてら、自分の投票所にいって、投票した。投票所はけっこう混んでいた。

 

土日のお天気がいい日の夕方に、外でジョギングをするのはいいかもしれないなあと、今日ふとおもった。

 

夜、YouTubeとかをみていて、なにかの拍子に「ラフォルジュルネ2023」のコマーシャルをみた。

わたしはクラシック音楽をふつうよりはまあまあ聴く方だとはおもうけどそんなに熱狂的なクラシックファンというわけではないとおもう。いい演奏家の演奏を生で聴けるならそりゃ聴きたいけどクラシック音楽のコンサートはチケットむちゃくちゃ高いからそうそう手が出ない。わたしはポッドキャストやCDや、YouTubeで誰かが共有してる昔の演奏家とかで聴いたりする程度だ。音楽にたいして冒険心や好奇心は発揮しないようにしてるとこがある。そんなもん発揮してしまったら、わたしの性格的に、音楽を聴くことに収入と時間のすべてを投じてしまいかねないと思う。なんでもそうだけど。なんかおもしろいなとおもうと夢中になってしまい、飽きるまでに時間がかかる。でも、ラフォルジュルネはあまりお金とか時間をすっごく無駄にしちゃうとかそういうこと心配しないでいられる。イヤでも期間限定、イヤでも短期集中という、わたしみたいなのにちょうどいいっていう感じの、クラシック音楽のお祭りだ。そうとうな一流どころのちゃんとした演奏が1プログラムにつき3000円くらいで聴けて、そういう公演がゴールデンウィークのあいだ毎日、一日中やってて、あと街のあちこちでフリーコンサートとかもいろいろ開催される。有楽町界隈をうろうろしてればなんだかんだ一日遊べちゃう。なんか開催運営面でいろいろと批判もあるようだが、わたしはけっこうすきだ。

このところは、コロナ禍の影響で3年くらい開催されてなかったとおもうし、あと、なんか、そのながれでもう半永久的に開催休止にしますみたいなおしらせをどこかでみた覚えがあるのだが、また開催するんだなあとおもった。もうやらないと思っていたから完全にノーマークだった。でも、やるんだったら行きたいなとおもって、公式サイトにとんでみた。今年はベートーヴェン特集だった。まずなによりも、ピアニストのアブデル・ラーマン・エル・バシャ(レバノンの60歳くらいの演奏家)がくるかどうかを検索した。来日するとわかった。彼の公演を検索した。ソールドアウトだった。3月末からチケットの販売が始まっているからなあ。

ベートーヴェンにそこまでつよい関心はなく、べつにきらいってわけでもないけど、ベートーヴェンがどうこうというよりは誰が演奏するかのほうがだいじって感じなので、エル・バシャの演奏が聴けないなら、もういいやという気持ちになってしまった。

けど、ふと、せっかく来日するのだから近い日程でどこかほかの場所で、エル・バシャの公演予定があるんじゃないか? と思った。エル・バシャは親日家の傾向があるのか、遠い国の人なのにとてもフットワークが軽くて、昔から、地方でもちいさなホールでも、気前よくバンバン弾きに来てくれるので、けっこうありな線なんじゃないかと思った。それで、いったんラフォルジュルネの公式サイトから離れて、エル・バシャの名前だけでググってみた。そしたらほんとにあった笑 ラフォルジュルネの開催期間の次の週に東京で笑 ソロリサイタルではないけど。こっちは、そんなにおおきなホールではないのに、まだぶじにチケットがとれた。うれしかった。しかもラフォルジュルネとお値段はほぼ同じだった。おどろき。このプログラムだと、通常なら6500円くらいはしてもおかしくないのでは。

でも、ラフォルジュルネと同時期に開催の、ラフォルジュルネ以外のクラシックコンサートは、お値段を抑えないと、どうしようもないのかもしれない。ラフォルジュルネに行けば3000円でエル・バシャが聴けるのに、わざわざ別の場所で倍のお値段で聴きたい人はすくないだろうから。わからんけど。人によるかもだけど。

そう考えるとラフォルジュルネは、年に一回5月にやってきては、地域のクラシックコンサートの価格破壊をおこして去っていく、とんでもなく迷惑な魔物ってかんじなのかもしれない、競合のイベンターからしてみれば。しらんけど。

 

そんなわけで、とりあえず、確実にエル・バシャのピアノが聴ける機会をおさえたので、もう一度ラフォルジュルネの公式サイトにもどり、何かほかにも聴きたいプログラムがあったらチケット買おうかなとおもい、いろいろみてみた。すると、フランスのヴァイオリニストによるコンチェルト(ニ長調)が、まだチケットがとれたので、とった。(わたしはなぜだかヴァイオリン音楽がけっこう好きだ。30代に入ったころから、なんか好きになった。それまではむしろヴァイオリンの音とか嫌ってた。)ベートーヴェンの協奏曲ニ長調は、ハイフェッツパールマンオイストラフの演奏で、YouTubeでめちゃめちゃ聴いてるやつで、よく知ってる。

つぎに、さっきみたときはチケット残ありのリストに出てこなかったとおもうのだが、エル・バシャによるコンチェルト『皇帝』のチケットもとれたので、とった! さっきサイトをみたときはどうして出てこなかったのかわからない。でももう一度サイトに戻ってきて正解だった。『皇帝』がそんなに飛び抜けて好きな曲というわけではないけれども、よくしっている曲だし、エル・バシャのピアノが聴けるのだから、うれしい。

今年のゴールデンウィークは、有楽町にかなり入り浸りということになりそうだ。

 

上野の東京文化会館でも、春の音楽祭みたいなイベントを3月、4月と開催中のようだった。ラフォルジュルネとくらべて、期間がとても長いのが特徴的だ。でもやっぱりラフォルジュルネとは時期がかぶらないようにしているんだな。あと、比較するとやはりチケットが高い。ラフォルジュルネはいちばん良い席でも3000円とかだから、1日に3つも4つも聴きたいプログラムを聴くことができちゃうのだが、東京文化会館はいちばん良い席となると1プログラム数万円はする。けれども、法外に高いわけじゃなく、ぜんぜん、ほんとに本来はこれがふつうなのだ。ただ、わたしが気軽に購入できる額じゃないというだけだ。

歌劇『トスカ』(プッチーニ)の公演のライブストリーミングチケットなら、1200円で、映画館で映画みるくらいの額なので、これいいな、とおもって買おうか迷った(歌劇とか、重い本格的なプログラムをやるところも東京文化会館ならではってかんじだ)。こういうライブ配信チケットは、ラフォルジュルネにはないものだ。

だが、注意書きをみたところ、どうも見逃し配信とかはないみたいだった。万が一、当日わたしになにかあって、配信に間に合うように帰宅できなかったりしたら、みられなくて凹むなーとおもって、いったんやめた。でも、配信のチケットなら、当日購入して当日観ることもぜんぜん可能なんだよな。おぼえておいて、間に合うように帰宅できたら、買って、観ようかなととおもう。