BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

230311。

鶴巻温泉の宮永岳彦記念美術館にいってきた。宮永岳彦のことは、ラーメンズ片桐仁くんがナビゲーターをつとめてるアート番組で知った。この番組はランニングマシンのテレビでよく観てる。

鶴巻温泉はとてもすいてた。美術館もすいてた。美術館のとなりに日帰り温泉があって、その温泉に入ってから美術館にいくと入館料が300円から200円になるらしかった。

宮永岳彦 凄かった。

商業デザインと自由な芸術の二刀流をやってどちらも成功した人で、女性の美を表現することを追究しつづけていたとのこと。ザザッとすばやく描きつけただけのようにみえるクロッキーみたいなものでも、ちいさな筋肉の一瞬の動きとかしっかりとらえてたし、髪の毛の一本一本までみえてくるようなのがほんとにすごいなーと思った。

あとドレスのレースの表現も近くでみると省略的な描き方なのにすこし離れてみるとものすごく精緻に描かれてみえたりするのが面白かった。ステンドグラスから差し込む光が、ドレスの光沢のある布地に反射して、女性の顔とか髪の毛がキラキラ輝いてみえるのも、何が起こっているのかは理解できるのだが、どう描けばそう見えるのかがまったくわからなくて、あまりの素晴らしさに、1枚の作品のまえでボケっと10分くらい立ち尽くしてしまうことをくりかえして、順路を回りきるのにえらく時間がかかった。

なんか、女性たちの顔が、ほんのちょっとアニメっぽいというか、リアリズムというよりはほんのすこしだけアニメとか激画っぽいのがおもしろかった。女性たちはみんな眉がアーチ状でとても細かった。