BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

ゆうべみた夢

未就学児か、せいぜい小学1年生くらいと思われる小さな女の子と出会う夢をみた。出社して仕事をしていて、トイレに立ったときのことだった。職場のフロアが、おおきな屋内アミューズメント施設とつながっているという「設定」で、廊下に出て、その施設の賑わいを横目に見ながら、さートイレに行こうとおもい、歩き出したら、横から、何度も何度も、小さく丸めた紙切れみたいなものを投げつけられた。飛んでくる方向をみてみると、紙を投げてくるのはビニールのレインコートを着た女の子だった。最初は膝の下あたりをかすめる程度だったから良かったが、しまいに顔に当たったので、けっこう痛くてわたしも怒ってしまい、女の子をつかまえて叱りつけた。ごめんなさいと一言いって、もうしないと約束したら、この話はここで終わりと言ったら、ごめんなさい、もうやめる と言ってくれた。彼女は一人でいたので、迷子かと思い、おうちの人はどこにいるのかと聞いたら、最初からひとりで来た、お母さんはお父さんと離婚して、この近くの職業訓練学校に通っていて、いつも、お母さんが学校にいっているあいだ、お弁当をもたされて一日中一人でここにいる、というようなことを話した。「もうヤダよ・・・」と小さい声で言った。わたしは彼女と一緒に10分ほどアミューズメント施設を歩いた。広いし、客もそこそこ多いけど、田舎のさびれたゲームセンターよりももっと閑散としていて、どのアトラクションもシャッターが閉まって閉園寸前みたいな雰囲気で、子どもが楽しく過ごせそうなものはないように思えた。わたしは、普段あまり小さい子とのコミュニケーションが得意じゃないのに、いまは初対面にもかかわらず、こんなに自然に仲良くできていることがうれしかった。彼女のほうから当たり前のように手をつないできたり、抱っこや肩車を求めるのをみて、お母さんとの関係においても、多分いつも、このようにしてもらっているか、少なくともしてもらっていた時期があったのだろうと思った。彼女と一緒に過ごすことはわたしにとって幸せで楽しかった。見た目や行動は子どもだけど、どんな話もよく通じて、普通に会話ができた(わたしの頭が作り出した子どもなのだから、ある意味当たり前か。)でも、そろそろ、トイレ休憩を理由に席を離れるのも限界だった。わたしは、自分は職場に戻らなくちゃいけないから、迷子とかを保護してくれる窓口に連れて行くけど、それで良いか、と彼女に聞いた。すると、女の子が、お母さんがいる職業訓練学校に行きたい、と言った。そこまで彼女を送っていくことにした。地下鉄の地上出口みたいなところにでた。おおきな道路を挟んだ向かいが、渋谷の青山学院大学だった。これはわたしの夢によくあらわれる定型的な風景のひとつで、青山学院の角を左に曲がって10分くらいまっすぐ行くと新宿三丁目に到達する設定で、その新宿三丁目に、わたしの職場があることになっている。この設定は、わたしが現実にどこで働いているかとか、そういうことに関係なく、いつもそうだ。わたしは、女の子と話しながら、女の子がいうルートをたどって、お母さんが通っているという職業訓練学校を目指した。さっきの地上出口みたいなところから、歩いて数分だった。女の子が、お弁当じゃなくて、「銀だこ」のたこ焼きが食べたいと言った。今は無理だけど、また会えるように連絡先を交換して、次会ったときに、一緒にたこ焼き食べる? と聞いてみたら、うれしそうにうなずいた。LINEでつながった。職業訓練学校の前で女の子と別れた。青山学院大学の角を曲がってまっすぐいけば新宿三丁目のはずなのだが、いつもとルートの様子が変わっていて、道の左側をみると、建設工事で巨大な釣り堀施設みたいなものがつくられようとしており、その関係か、道も沼地みたいに、びちゃびちゃ、ドロドロになっていた。通行人のために、おおきな、即席の、木造の歩道橋が作られていた。それは歩道橋というか、むしろ、子どもが走り回って遊べる大きな公園とかにあるような、砦みたいな形状の、アスレチックみたいなつくりになっていた。大混雑で、ぜんぜんまえに進めなかった。進めないのでみんな途中の踊り場みたいなところで座り込んでしまい、そこかしこが、人の溜まり場みたいになっていた。わたしもそこに適当に腰かけて、いまの状況を上司になんて説明しようかなと、頭を悩ませていた。体感としてはトイレに立ってから40分、いや、もっと経ってるような感じだった。上司に信じてもらえないかもしれないけど、トイレに行こうとしたとき迷子の女の子をみつけて、保護してた、とか言うしかないか、とおもい、スマートフォンでメールの文面を書いたが、文字入力がなかなかうまくできなかった。何回書いても入力ミスをしてしまう。そばに座っていた女性の背中に、わたしの手が当たってしまった。謝ったら、早口で何かを言ってきた。聞き返すと、「そのメールのフォント、良いわね」とのことだった。iPhoneに初期設定でインストールされているフォントですよと伝えた。女性は他にもいろんなかわいい文字のフォントをインストールしていた。フォントの設定を変えるやりかたとかを教えた。