BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

おじさま/認定-181107。

今朝 部屋をでたとき
アパートのまえに
作業服をきた60代くらいの
おじさまがいた。
これからなにか
仕事をするというかんじだった。
でもなにをするのかは
わからなかった。
このアパートにたいして
なにかをするのか、
このアパートにはなにも用がないが
荷物を置きたかったので
置いただけなのか、
おじさまが立っていた位置や
荷物があった場所からは
なんともあまりよくわからなかった。
いつもご近所のかたと会うと
お名前もなにもわからなくても
とりあえずそうしているように
ごあいさつだけして仕事にでかけた。
おはようございますといったら
おじさまは
ウンみたいな、ンーみたいなことを
口のなかでもぐもぐいって
にっこり笑っていらした。

帰宅してみると、
アパートの外塀の内側に
中身がぱんぱんにつまった、
白のおおきなごみ袋が
何個もおかれていた。
そしてかわりにアパートのまわりの
雑草がすべてのぞかれて
内庭がとてもきれいになっていた。
いま、自分の部屋の掃きだし窓を
あけて庭をみてみたが
庭もきれいに草むしりされていた。


あのおじさまは草むしりを
しにきてくれたんだな・・・
あの時間にもう、うちの前で
仕事の準備をしてたということは
たぶんわたしよりも
たっぷり1時間ははやく起きて
うちにきたんだろうな。
わたし、
庭や部屋のまわりの草むしりは
じぶんでするもんだとおもってた。
古いアパートだし
やってもらえるとおもってなかった。
すごくたすかるなあ・・・
あのおじさま あしたもくるかなあ。
会えたらお礼を言おう。


・・・


極限まで傷つけあった果ての和解
とかっていう話も
家族にはあるようなこともきくが
わたしの場合はないだろうなと
そんなかんじがする。
わたしはそばにいると苦しい。
それが変わることはないだろう。

わたしは親に
「おまえはきちがいだ」
「裏切り者」
といわれたという事実を
頭から消し去ることが
おそらく死ぬまでできない。
傷ついた、というかんじは
ふしぎとあんまりしないが・・・
なかなかふつうに生活してて
聞かれる言葉じゃないから。
異質感がおそらくすごく残ったのと
・・・
それに、たぶん
言われてわたしがどう感じるかを
考えるよゆうもなくあんなことを
言わなきゃいけなかったほど
親にはわたしの言うことすること
なにもかもがあまりに
不可解だったんだろう。
わからなすぎて、
受け入れることが不可能すぎて、
でも根拠はないがとにかく
ぜったいに、ぜったいに
許せなさすぎた。
だからなんでもいいから
徹底的に、決定的に
わたしを傷つけるための
(わたしをあきらめさせる、
あるいは屈従させるための)
言葉はなにかと
(検討するよゆうもなく)
とりあえず言っちゃった
というかんじだった。
そうわたしなりに理解している。


あなたはわたしを
きちがいだといい、
裏切り者だといった、
だからわたしは
あなたを許さない、
・・・
そんなふうにはわたしは思わない。
まあああいうこと言っちゃった、って
いうとき、人にはあるもんだとおもう
許さないとか、そんなつよいことは
思わない。
言ってくれてよかったとも
べつに思わないが。

だが
わたしのことを
ああまでののしった人と
あのように醜くぶざまに
わたしへの憎しみをあらわにした人と
わたしにあれほどまでに
暴力をふるった人と
どのつらさげてこれから
関わればいいというのか、
それがちょっと見当もつかない。
むこうもわかんないんじゃないかな。
わたしの選択はまちがっていたと
考えているんだろうし
きちがいなんて言ってごめんなさいも
ないだろうし。
むこうのそのかんじが
すごくよくわかるから
現実的じゃないとおもう
和解とかそういうのは。
他人だったら
ひきずられたって二度と会わない。
そう考えたところでだれもわたしを
責めないだろう
あの人がわたしにたいして
あんなふうになったことの
原因の一端がわたしにあったとしても
他人なら問題外だ
なのに血のつながりがあるというだけで
そこに親の情があったかもしれない
という話がまず入ってきて
なぜだかまた会う可能性が
ふつうにこうして論じられてしまう
そのわけもわたしには
自分で言っといてなんだが
わからない


でもいろんな事情、
いろんな人間関係が
世の中あるもんだとおもうしかない
壊れてしまった、
なくなってしまった人間関係も、
人間関係であることに
かわりはない


ただはっきりわかるのは
もう会いたくない
いまを失いたくない


わたしは
きちがいとか裏切り者とかじゃなく
どうせなら
「おまえのことはもうあきらめた」
「おまえなどどこぞで野垂れ死ね」
と言ってほしかった。

裏切り者のほうはまあいいとして
きちがい、のほうはなあ~
こっちのほうが
わたし気になっているみたいだ

わたしのようななまけものには
危険な言葉だ
きちがいなんじゃないかなとは
ふだんから自分でも
けっこう思ってて
これは
自分はどうせみんなとちがって
あたまがおかしいんだから
みんなできることが
自分はできないけど
いいんだ、という
なまけ心につながりやすい

親にきちがい認定されたら
ますます
よかったやっぱりきちがいなんだ
と わたしのような者は安心して
しまわないだろうか笑


まあいいんだけど。