ふと自室をぐるりと見渡し
「本がいっぱいあるなあ」と、改めて。
毎日のことだから慣れているし
家人もなにもいわないが、
つとめて冷静に客観的にかんがえると、
冊数が異常であるし、存在のしかたにおいて、
秩序というものがまったくないのがかなりおかしい。
(つまり整頓・分類ということがまるでされてない)
ただものすごくたくさんの、本がある。
ところで、もし、これらの本をすべて
「しらす」におきかえたとしたら、大変だろう。
生でも、揚げたしらすでも、
お台所以外の部屋に 落ちていようものなら
一匹だって、これはゆゆしき問題だ。
本がぜんぶ「しらす」だったら 大変だな~。
だが、大丈夫。
しらすじゃなく、本だから。
そんなことを思った日曜日だった。
それ以外のことはとくになにも思っていない。
こんなに暑いのにこれ以上深いことを
思えといわれてもこまる。
・・・
あとは、ブルーレイで「ドリフターズ」をひたすらに観ていた。
平野耕太の マンガ「ドリフターズ」のアニメ版だ。
たしかおととしの秋ごろ、放映されていたアニメだ。
おもしろい。
ごぞんじないかたは まだ5巻までしか出ていないから
いまからでもぜひ マンガを読んでみていただきたい。
マンガと見比べても すばらしく誠実に映像化されている。
制作陣に熱い拍手をおくりたい。
島津豊久、織田信長、明智光秀、那須与一、
山口多聞、菅野直、安倍晴明、土方歳三、
ハンニバルとスキピオ・アフリカヌス、アドルフ・ヒトラー、
ワイルドバンチ強盗団、ジャンヌ・ダルク、ジル・ド・レェ、
ラスプーチン、アナスタシア皇女・・・
歴史上の有名人たちが 異世界に集結して国盗り合戦という
筋そのものもだいすきだし、
アニメにしかできない 迫力のバトルシーンといい
楽しんで観られる。
わたしとしては
キャラクターたちのオルテ語
(ラテン語?をアレンジした 作中だけの創作言語らしい)
が・・・
そのセリフを話す声優さんたちが、ということなのだが、
回を追うごとに 流暢に、自然になっていくのがすごくツボだ。
最新巻がでて、アニメーションの2期が始まるのを
心待ちにしている。
・・・
ヤヌシュ・コルチャック氏の
「子どものための美しい国」(晶文社)
を図書館で発見し、かりてみた。
コルチャック先生がこうした児童文学を書いていたことを
知らなかった。
子どもの教育に一生をささげた人物なのだし
書いていてもすこしもおかしくはないとおもう。
たぶんほかにもたくさん 書いているんだろう。
読んでみて、おもしろくて、びっくりしている。
ここまでやるかとおもうほどシニカルであり、
わかりやすくも教訓的でもないところには 驚かされる。
あの大人たちのようには決してなるまい、
正しくあろう、
子どもが幸せになれるすてきな国を作ろう、
若き王がそう願えばねがうほど
社会の矛盾をたったひとり 背負うことになってしまう。