BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

007シリーズ強化期間-1-『007 ドクター・ノオ』-211001。

旧邦題:007は殺しの番号
原題: Dr. No
監督:テレンス・ヤング
脚本:リチャード・メイボームジョアンナ・ハーウッド、
バークレイ・マーサー
原作:イアン・フレミング
1962年、英・米

f:id:york8188:20211001180659j:plain

www.youtube.com

ダニエル・クレイグ版007の新作が公開されて話題になってる。
わたし007シリーズ1作も観たことない。

メジャーなシリーズの新作が発表されたときはたいてい、
映画の定額配信サービスとかで、
シリーズ全作キャッチアップキャンペーンがはじまるものだ。
みてみたらやはり、Amazon prime videoで全作公開がされていた。
そんなわけでせっかくなのでショーン・コネリー版007の
第1作から観てみることにした。

なんてテンポがゆっくりでかわいらしい映画なんだ(笑)
サスペンスフルでもなんでもない(笑)
全然ハラハラしないし 
のんきすぎてなんだか話がよくわからない(笑)

007シリーズといえばボンド・ガールだ。
この作品では、島の浜辺で貝をとっていた
ハニー・ライダーがいちおうボンド・ガールらしい。
だがジェームズ・ボンドが、まるで呼吸をするように自然に
女とみればあっちゃこっちゃでひっかけまくるので
どの女性がボンド・ガールなのか
言われてみないとよくわからない(笑)
なんかどの女性もそれなりに美人で意味ありげだし。
ハニー・ライダーが登場するのってけっこう終わりのほうで
ラスト40分くらいからだしさ・・・

だけど時々は、なんかハッとするような新しさや
キュンとくるような懐かしさのある場面もあって
そういうところは良かった。
デント教授が島に向かう時の、船着き場の場面や、
逆にボンドが島から脱出をはかる場面なんかは
とても良かった気がする。
あと、なんでもないところなんだろうが、
物語の序盤で、
上司がボンドの愛用の銃をとりあげて、
新しい銃を持たせようとする場面はなんか好きだな。

ボンドの、未然に危機を回避するためのスキルは
スパイとしてかなりダメなほうなんじゃないかとおもった。
たとえば、留守中に侵入者があった時すぐにわかるように
ホテルの部屋の窓の閉じ目に、自分の髪の毛を1本はりつけてた。
あんなのすきま風ひとつで取れてしまうだろう。
それに、敵地で飲み物をすすめられて、平気でのんだのを見て
わたしでもさすがにアホか、とおもった笑
案の定、薬が混ぜられていて眠らされてしまっていた笑
眠らされるだけだったからまだ良かったようなものの
あれで殺されてたら大変だった。

00=ダブルオーは、自分の意思で人を殺すことを許可されたごく一握りの諜報員に与えられる
特別なコードネームなのだそうだが、
悪いことはいわないから、ボンドの上司は
ボンドからダブルオーをいったん剥奪して
もうちょっとちゃんと研修を受けさせたほうが良い気がする笑
暗殺とかよりも前に自分の身をもっとちゃんと守らせないと。


こんなのんきで未熟な映画とはおもわなかった笑
正直このレベルだったら
何も知らなかったら 次作も観ようという気にはならない笑
けど007は30年以上も続いているウルトラメジャーシリーズだ。
おもしろくなかったらこんなに長く愛されるはずがない。
多分これからどんどんブラッシュアップを重ねて
良くなっていくのだろう。
ダニエル・クレイグ版にたどりつくまで
頑張って観てみようとおもう。