BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

映画の感想-『スノーピアサー』(走り書き)-200620。

『スノーピアサー』(2013年、韓国)を観てみた。
『パラサイト 半地下の家族』(2019年)の
ポン・ジュノ監督作品。
先月からNetflixに上がっている。

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www.youtube.com

前から一度、観てみたいと思ってた。

このポスター、デザインがやっつけ仕事にもほどがあるな(笑)

かなりおもしろかった。
われながら猫まっしぐらな感じで
めちゃくちゃ集中して楽しんだ。
全部で2時間あり、
1時間半まで観たところで、
いったん用事ができてしかたなく少し外出し、
帰宅してからラスト30分を観た。
外出中もずっとストーリーの先が気になって
正直言って用事どころじゃなかった。

基本的には、
走り続ける列車の最後尾から、
先頭車両を目指して移動していく
という直線的な筋書きであり、
その過程で、行く手を阻む敵と戦ったり、
謎が解き明かされたりして、物語が展開していく。
通過する各車両ごとにカラーが異なり、
そこで起こる事件の内容もさまざまで、
次に何が起こるかまったく予測できなくて、
終始ワクワクが止まらなかった。
ツッコミどころも少なくないが、
そんなことはいったん頭の隅に追いやり、
とりあえず2時間、心ゆくまで楽しむことはできた。

カーティスは、
最後、あれで良かったんじゃないかなと
個人的には感じた。
これから人生を生き直す道も、
なくはなかったと思うけど、
いかんせん、カーティスはあまり、
心が強い方ではないみたいだった。
もちろん今後、罪を雪ごうと思えば、
そうできる機会がいくらでも与えられただろう。
でも、光射す方を向いてどんなに頑張ったとしても、
彼の心の傷が本当に癒える日は来ないまま
だったんじゃなかろうか。

自分で背負いきれないことを
彼はやってしまったのだと思う。
背負いきれなくなるとは知らずに。
彼の長い独白を聞いた時
心から、カーティスに同情した。

もし自分がカーティスの立場だったら
どうしたいと考えるか、わからない。
けど、カーティスを見ていたら、
これ以上はなんかもう、酷じゃないかなと感じた。
もう何もしなくていいよ、と声をかけたかった。
彼はもう十分、やったのではないかな。
犠牲は大きかったが。

カーティスのような、あんな気持ちを 
誰も背負わなくてすむような世界でなくては
ならないんだとおもう。
人間はそんなに強くないので。

この映画については
追って改めて書いてみたい。