BRILLIANT CORNERS-2

観た映画・読んだ本など関心ごとへの感想メインの、なんということのなさすぎる身辺雑記帳です。 少しずつ、いろいろ更新してまいります。 お気が向いたらお読みいただければさいわいです(^O^) ブログのタイトルは、セロニアス・モンクのアルバムから。「すみずみまで光り輝く」というような意味だそうで、なんとなくいいなとおもうもんで。

目黒区の小さい子が亡くなった事件…「謝罪文」に思うこと。-180609。

自発的に書いたのではない。保護者に書かされたんじゃないのか。

目黒区の5歳の女の子が亡くなり、保護者が逮捕された。

女の子がノートにつづっていた文が公開され 話題になっている。
もう悪さをしないからゆるして、といった趣旨の
保護者にむけた痛切な 謝罪ともとれる文だ。
連日暴行をうけ食事もまともにあたえられない
心身ともに最悪の状態であったなか
人しれず、保護者の眼をぬすんで 心のさけびをつづっていた、
そんな連想、同情をさそうのだとおもう。
「人しれず」「保護者の眼をぬすんで」。

だが、毎朝 修行僧さながらに早い時刻にたたきおこされ
勉強なんかをやらされていたと聞く。

勉強に使っていたノートと、くだんの文がしるされたそれとは、
同じものなんじゃないだろうか。

ただの「ノート」ではなく「書き取りノート」
としている報道もある。つまり書き取りなんかにつかう・・・
漢字の練習帳みたいなものに書かれていたという意味だろう。

漢字の勉強用、足し算引き算の勉強用、
目的別にノートをあたえるようなことを、
保護者がしていたとはおもえない。
勉強が必要だと信じて、勉強を目的として
勉強させていたわけではどうもないようだし。

利発な子だったのだろう。
おつむに自信がない親の場合
我が子の頭のよさに嫉妬することがあってもおかしくない。
一銭だって自分で稼げない、米も炊けないガキのくせに
わかったような口をきいて、ムカつく。
そんなに頭がよろしいなら4時から起きてやれなどと
早朝学習を 制裁として課した面もあったのでは。
もちろんそんなことは言えなかっただろうし、
我が子への嫉妬を自覚していなかったことも考えられる。
それでまあ 小学校でひらがなくらい書けなくてはなんて
かっこうのつく理由をつけたかもしれない。
・・・話がそれたが、そんなわけで
毎朝の勉強につかっていたのとおなじノートに
書かれたのではないかと、あの文は。

でも、それなら、
文が保護者の眼にふれないなんてありえない。
人知れず心のさけびを書き残す、なんて不可能だ。
保護者はお嬢ちゃんがちゃんと「勉強」をしたことを
定期的にノートをひらいて確認していたんじゃないのか。
かならずや知られただろう。ああしたものを書いたことが。
ほうっておくだろうか。
何も知らないでいて、突如 あんなものを見たら
万が一にも人目にふれて虐待がばれたらと危惧して、
書かれたページを即座に破りすてないか。
二度と 指示してもいないものを勝手に書くなと
いっそうひどい制裁がくわえられたかもしれない、
ほんとうに秘密で書かれたものならば。

保護者はあの文の存在を把握していた。なぜなら、書かせたから。
そう思われてならない。

毎朝のお勉強の達成度チェックのために ノートをひらいていただろう。
ぱらぱらとめくる程度、もうしわけ程度のチェックであり、
お嬢ちゃんもそれをよくわかっていて・・・
どうせお父さんは中身なんか見てやしないとふみ
最後の抵抗のつもりで書いてやったとか
いろいろと、考えられないこともない。
文はまとまったものでなく 
この日に1行、この日は4行といったぐあいに
散発的につづられた形跡がある、との報道もあるし。
保護者がまぬけであったこと以外に
目につきにくかったと考えてもおかしくない事情はありそうだ。
だが

虐待(容疑段階だそうだが。)が
明確な規則やルールにもとづいておこなわれたならまだしも
そう考える合理的な根拠たる情報はない。
このまえはこれをやっても何もいわれなかったけど
きょうはおなじことをやったら気絶するほど殴られる
といったような ルール無用、予測不能のサバイバル環境を
息をつめるようにしてすごしていたと想像する。
心は恐怖と疲労とかなしみにおしつぶされ
体は栄養不良で死に瀕し、それでまともな思考なんかできるか。
大人だっていじめやらハラスメントやらをうけたら
ものの数週間で神経がまいってしまうのに。

ごめんなさい、ゆるしてと書けばお父さんがわかってくれる
そんな筋道立ったものの考えかたができたとはおもえないし、
ゆるしをこえば、ゆるしてもらえる、
そんなこともかなわないおうちであること
彼女が5年間で学ばされたことは まさにそれだったんじゃないのか。

たぶん、いつも、書けといわれて書いていた。
それがあとでどんなことになるかなんて考えずに。
お父さんがゆるしてくれるかもなんて おもってもみなかった。

文の 妙な部分・・・
5歳児にしてはととのいすぎ、大人にしては幼稚すぎ

保護者がこまかな文言まで指定しなかったため
お嬢ちゃんは鉛筆のはしるままに文をつづった。
しかし 彼女の文章表現力は、
保護者の想像がおいつかないほど卓越していた。
(娘の自宅学習の進度を、聡明さの程度を
正確にはかれるだけのおつむがない、
気の毒な保護者なのだろうから、それもしかたがない。)
お嬢ちゃんにその気はなかったが
なにも考えずに書いたがゆえにかえって 
すなおな思いが言葉に載った。
(彼女の言葉の影響力を読み取れる
真の意味での読解力を持たない 
気の毒な保護者なのだろうから、
先をみこしてノートを破り捨てることが
できなかったとしても、しかたがない。)
それがいまこうして、
多くの人の心にうったえかける結果となっている。

または おつむが気の毒な保護者が
おもしろ半分、嗜虐半分、口頭で文言を指定したのを 
お嬢ちゃんがすなおに書き取ったか

どちらかじゃないのか。

だから わたしは、
子どものいたいけな謝罪文・・・
お父さんにゆるしてもらいたい一心で・・・
そういった意味では 心を寄せない。
(虐待が事実として)お嬢ちゃんを死なせた人間の
酷薄さに、身の毛がよだつ。
こうまでクズなことがやれるのが人間、
そのことを あと何回思い知らされるんだろうか。
自分も「キャリア」だから怖い。だって人間なのだから。

お嬢ちゃんを死なせたのが事実 彼女の両親だとして
ふたりを鬼とはおもわない。 ふたりは人間だ。
人間はけっきょくこれだけクズなことができる生き物なのであり、
けっきょくその程度のものなのであると
その意味で 人間だ、と たしかにわたしはいいたいのだが、
でも、それだけではないかなともおもう。自分の心のうちをさらうと。

逮捕され連行されていく ふたりの表情を
ネットニュースの 動画などで見た。

父のほうはちょっと 感想ののべかたがむずかしいが、
母親のほうは、これでやっとおわりにできる、逮捕されてよかったと
そんなようなことを 思っている人の顔にみえた。
これでやっとおわりにできる。

父のほうは・・・
自分はこれだけのことをやった、
それにたいしてあんたたちは 何をかえしてくるの?
しいていうならそんなようなことを
言いたそうな表情にみえた。
自分のしたことが是か非かは関係なく
したことと同等のなにかが返ってくるはずだと
500円払ったから500円のものが買える、というのとまったく同じ意味で。
なにかそんなかんじのことを。

そうしたふたりの表情を見て、人間だとやっぱりおもった。
どちらも 人ひとり死なせた疑いがかかっている者の
思考としては ややおかしいのかもしれないが、
意味が理解できないということはないし、
ややおかしい考えをする人だとしても、
そうなったすべてが本人のせいというわけじゃないとおもう。

我が子をいじめて手にかけるような親は
死んだ子とおなじ目にあわせて死刑にすればいい
そう多くの人がおもうのはそりゃもっともだ。

お嬢ちゃんは とてもかわいらしい子だった。
かわいらしいふつうの小さい子だった。
お嬢ちゃんの生前の映像をテレビでみたときは
おもわず かわいい、気の毒に、と声がもれた。

彼女を苦しめて死なせたのが親なら
その親も苦しんで死ぬべきなのかもしれない。
だがお嬢ちゃんはそれを望んでいるのかなとおもう。