BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

北欧のミステリー小説-210305。

アイスランドデンマークスウェーデンの作家さんのミステリー小説おもしろい。スティーグ・ラーソンの『ミレニアム』のシリーズを読んだときから、良いなと思っていた。けど、自分が感じるこの良さはスティーグ・ラーソンだからなのかミレニアムだからなのかスウェーデン製だからなのか日本語訳の良さなのかなんなのかまったくわからなかった。それがわかればなー、と思ってた。でも他の本を読むうちにそういうこと思ったことを忘れてしまった。でもやっぱり言葉なわけだし、とは言え結局日本語訳で読んでいるわけだから確証はもてないのだがそれでも、やっぱり言葉が、良さに関係していることはまちがいないんじゃないかなと思っている。気のせいかもしれないのだが、そっけなく、多くを語らず、歯切れが良く、簡潔で、短い文章であたたかいことも優しいことも込み入ったことも、表現しているように感じる。何か、自分の性に合うんだろうなと思う。スティーグ・ラーソンのあと、かなり経ってから、デンマークのユッシ・エーズラ・オールスンの『特捜部Q』シリーズの実写映画化版を観た。おもしろかったので、原作を読み始めたら、やっぱりすごくよかった。特捜部Qは今も断続的にだがシリーズをずっと読み続けてる。2か月くらい前からアイスランドのアーナルデュル・インドリダソンという作家さんの『エーレンデュル捜査官』シリーズを読んでる。めちゃくちゃ良い。読んだやつみんな良かったけど『緑衣の女』はとにかく凄かった。『湖の男』も。エーレンデュル捜査官シリーズは、今、ぜんぶで15作だか17作だかシリーズが出ているようなのだが、邦訳は、そのシリーズのうち特に人気が出た第3作から出始めて、第7作くらいまでで止まってるようだ。なんてことだ。わたしはもう『湿地』『緑衣の女』『声』『湖の男』と4作読んでしまいあとは『厳寒の街』しか残ってない。英訳はもうぜんぶ出てるみたいだから邦訳でまだ読めないやつは英語版でトライしようかとおもう。でも他の作家さんのもどんどん読んでいきたい。スウェーデンのヘニング・マンケルという作家さんが著名らしいから、まずはそのあたりから。他にもたくさん優秀な作家さんいるらしい。しっかりチェックしたい。飽きる時がいつか来るかもしれないけどそれまでは。北欧の作家さん縛りで、ミステリー以外のジャンルも読んでみたいかも。