BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

映画の感想-『獄門島』-201017。

市川崑 監督
日高真也市川崑 共同脚本
横溝正史 原作
1977年、日本

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4日前に観た。
おもしろかった。
原作を読んだことがなかったけど、十分に理解できた。
狭すぎる世界に自分を閉じ込めてしまった者たちの
哀しい末路、と言ってしまえばそれまでかもしれなくて、
最初は正直なとこ、犯人の気持ちがまったくわからなかった。
生きる世界が違い過ぎて理解ができないと思った。
あれではやったことの言い訳にはなっているとは到底言えず
あんなことをもし法廷で話したとしても
誰にも「そうですか、大変でしたね」
なんて言ってもらえないだろう。

だけど、
まあ「自分の世界のなかで生きていく」という点では
この世のすべての人間が同じ条件下にあることになり
みんな自分の狭い世界の中でじたばたしていて
はたから見ると他人のじたばたっていうのは、
程度の差こそあれ
「うわー、あの人、何あんなくだらないことで
 いつまでもグズグズしているんだろう」
っていう風に見えるのかもしれない。

大原麗子佐分利信がとても良かった。