BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

映画の感想-『タイタンの戦い』-201006。

原題:Clash of the Titans
ルイ・レテリエ 監督
2010年、米・英合作

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半神半人の英雄ペルセウスが、
メデューサを倒し、
怪物クラーケンを倒し、
冥王ハデスを撃退し、
クラーケンの生贄に差し出されようとしていた
エチオピアの美しいお姫様アンドロメダを助け出す。
ギリシャ神話の物語に基づくスペクタクルアクション。

なぜ「タイタン」の戦い、なのかよくわからなかった。
最初の方とかあんまりまじめに注目してなかったから・・・。
神が人間を滅ぼすために差し向ける刺客であるところの
サソリとかクラーケンが、とにかくばかでかかったので
それが「タイタン」
(この映画のなかでは『巨神』という意味らしかった)
だったのかもしれない。
「Titan」というと見た目のサイズがでかい、という
イメージが最初にわくが、
もしかしたら「偉大なる」とか「畏れるべき」とか
「仰ぎ見る対象として」ばかでかい、
的なニュアンスもあるのかも。

細かいところにあれこれと、
ケチをつけようと思ったらきりがないが、
それでも観てて結構楽しくて、
気分がそれなりに上がる映画だった。

監督は多分『聖闘士星矢』みたいな世界が
好きなんだろうな。
この映画作るの、きっと楽しかったに違いない。
でかいのはスケールだけで
終始バカバカしいことこの上ない絵面なのだが
そのなかでリーアム・ニーソンレイフ・ファインズ
まじめくさった顔で演じているので
笑っちゃいかんのだが笑えてしまった。
マッツ・ミケルセンが強烈な存在感をはなっていた。

それにしてもこうした
欧米のアドベンチャー&アクションものの映画で、
主人公と一緒に旅とかを繰り広げる仲間のなかに、
「ぶっとんだキャラの仲良しブラザーズ」
が、いることが多いのは、
一種の定型なんだろうか?
「へんてこシスターズ」が出てくる映画は
あんまり思いうかばないが、
「へんてこブラザーズ」がパーティーに加わる
流れがある映画は、わりといろいろ思いうかぶ。
本当に血が繋がった兄弟でないこともある。
兄弟分みたいな感じの。
シリアス色の強い映画だと
その兄弟はだいたい、旅や戦いのさなかで死ぬ。
かたわれが先に犠牲になって、それでカッとなった
もうひとりが、敵につっこんでいって、死ぬ
・・・というのが多い。

タイタンの戦い』はそんなにシリアスではなかった。

サム・ワーシントン
ポスト「ジェイスン・ステイサム」枠
と言っても良いのかもしれない。
良い男だし。強そうだし。
髪をいつも短く刈り込んでいるので
減ってきても目立たず、モテると思うし。
ただ、わたしの勝手な感想だけど、
ワーシントンの方はプライベートでの素行が
いまいち安定しないイメージがある。
そのへんがもう少し改まれば、
もっと安定的に活躍できるんじゃないだろうか。