BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

映画の感想-『花の影』-200612。

原題:風月
英題:Temptress Moon
チェン・カイコー監督
1996年
英国領香港、中国

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引き続きチェン・カイコー監督作品を
観てみている。
まだあと数本、すぐに鑑賞可能なものがあるので
飽きない限り 観続けてみようと思っている。

この映画は『覇王別姫』の次に発表されたもののようだ。
覇王別姫』の時には 言わば恋敵の関係を演じていた
レスリー・チャンコン・リー
この映画では恋人関係の男女を演じていて
役者ってスゴイなあと思った。
コン・リーの 前作との雰囲気の違いにも驚かされた。

レスリー・チャンの素晴らしい演技に息をのんだ。

大富豪のパン家は
超絶お金持ちで 王さまみたいな暮らしぶりにも関わらず
家の管理とセキュリティはザルなんだな~、と思った。
良く知らない人がめちゃくちゃ出入りしているみたいだし
当主であるお嬢さまが、なんだか良く分からない理由で
しょっちゅう家を留守にしても誰も何も言わないようだった。
屋敷の中でトラブルが発生して女性が助けを求めているのに
誰も来なかったり・・・
あと、お金持ちなのはわかったが何か商売をしているのか
資産家なのか とか そういうことが一切わからなかった。
「大番頭」がいるらしかったので 商家なのかもしれないが。

でもいつもは本当に静かな屋敷なのに
当主の代替わりとかそういう家庭内のセレモニーの時だけは
この静まり返った家の中のどこにこんなに人がいたのかと思うほど
大勢の人びとが一堂に会して ギャースギャースと騒ぎ立てる。

どの面下げて感がすごいのだが
まあみんなどうせアヘンで頭が煮えているんだろうから
日々のできごととか完全にどうでも良くて
たま~の大事な時、自分の利益に関わる事件が起こった時だけ
ドラキュラみたいに起きだしてくるのかな・・・