BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

映画の感想-『特捜部Q Pからのメッセージ』-200409。

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www.youtube.com

原題:Flaskepost fra P
ハンス・ペテル・モランド監督
2016年
デンマーク・ドイツ・スウェーデンノルウェー合作

監督がミケル・ノルガードという人じゃなくなったんだな~。

この小説が原作。↓

www.hayakawa-online.co.jp

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楽しく観た。

カールはもうボロボロだよな~。
毎回ケガしてるし
毎回、心もいろいろ傷を負ってしまうし。
ピエール・ルメートルの小説の
カミーユ・ヴェルーヴェン警部の次くらいに
ボロボロだよね。

物語の発端となる 過去からのSOSが
浜辺に流れ着いた「ボトルメッセージ」というのが
また今どきロマンチックな・・・と思った。
偶発性だのみにもほどがあるし。
でも、これで全然良かったのかなと今は思う。
手紙を入れたボトルを流したのは小さな子どもだったのだが
あのくらいの幼い子が思いつく精一杯のこと、というので
非常に納得がいくやり方ではないだろうか。
冒険物語とかで読んでいたかもしれないし、
ビンに手紙を入れて流す、というのを。

物語の重要な軸となる宗教団体が
エホバの証人」である絶対の必要はなかった気がする。
そんな感じを思わせる架空のキリスト教系の団体、
ということでもかまわなかったのではないか。

犯人のサイコ野郎っぷりがすばらしかった。
あのくらいやってくれると敵として不足がない。
まさに悪魔だなと感じた。

カールが拘束をほどくやいなや
獣のようなうなり声をあげて
ドバーン! と水中に飛び込んでいくシーンは
カールらしいな、とつくづく感じられて良かった。
このシリーズでカール役を演じている
ニコライ・リー・コスは名優だと思う。
カールは本当に当たり役。

おって原作も読んでみたい。