原題：Atomic Blonde
デヴィッド・リーチ監督
2017年、米国
現在公開中の映画『スキャンダル』で、
米FOXニュース社の実在のキャスター
メーガン・ケリー氏を演じている女優さんが
シャーリーズ・セロンだ。
精巧な特殊メイクで、すごく顔を変えていたそうだ。
シャーリーズ・セロンて、そもそもどんなお顔だったかと思い
彼女の出演作ですぐ観られるものを、とりあえず観てみた。
『アトミック・ブロンド』。
ああ、デッドプール2とかジョン・ウィックの監督なんですか。
そうですかそうですか。
うん確かにこれはシャーリーズ・セロンだ。
よほどすごかったんだな。『スキャンダル』の特殊メイク。
ちなみにこの下の画像が『スキャンダル』の時の
シャーリーズ・セロンで（↓）、
これが本物のメーガン・ケリー氏だそうだ（↓）。
寄せたなー！！！
すごく良く似てる。
眼のくぼみ方や 鼻の形！
あごの線！
でも、シャーリーズ・セロンも、ケリー氏も
それぞれに本当にステキな女性だよね。
知的で、自信にみちあふれて、カッコイイ。
この『アトミック・ブロンド』、
ストーリーとしては
ちょっと1回観たくらいでは
何をやっているのかさっぱりわからなかったし
正直言うと興味もそんなに持てなかったのだが、
映画ならではって感じの演出が しゃれてて、
普通に観ていて楽しかったのと
（行進するデモ隊が 口笛の合図で
いっせいに黒いカサを広げるとこ、良い！）
シャーリーズ・セロンが演じる ヒロインが
真っ赤なハイヒールやブラックドレスなんかを
とっかえひっかえ着こなして見せながら
ミッションを遂行していく姿にほれぼれ。
デヴィッド・ボウイとか80年代の洋楽が
意識的につかわれていたのも良かった。
でも売りはやっぱりアクションシーンだろう。
中盤を少しすぎたあたりで、
ヒロインが、ある重要人物を守りながら
古びたマンションで敵と死闘を繰り広げる
長い長いアクションシーンがあって、
そこが相当スゴかった。
6～7分あったんじゃないか？
もっとあったかな？ ともかく長かった。
でも、ヒロインも敵を倒しまくるけど、
敵も彼女をめちゃくちゃ殴っていて、
血みどろになって、そりゃ痛そうだった。
なんでこんなことしなくちゃいけないのかと。
結局、彼女が守ってた重要人物、死んじゃったし。
わたし、どうも、アクション映画の主役には
超越的に強い存在であって欲しい、という
子どもっぽい願望があるらしい。
ヒロインがあんなめっちゃくちゃに殴られて、
死にそうになりながら闘うなんて、
とりあえず、観てて、全然楽しくなかった。
痛そうなんだもん。
痛いって。あれは。
だが、女性によるバトルアクションを
これほどまでに突き詰めて
壮絶に仕上げてくる映画は、
なかなかないんじゃないかなと思った。
それは確かだ。
シャーリーズ・セロンむちゃくちゃカッコよかった。
役者ってすごいよ。
動きの段取りを覚えるのも大変だしさ・・・。
痛そうだし。（とにかく痛そうだった・・・）
この前観た『チャーリーズ・エンジェル』の
アクションシーンが、
いかにショボかったか、もったいなかったか、
わたしでもハッキリと理解できた。
映画そのものも いただけなかったが、
アクションも てんでなっていなかったようだ。
何も、このアトミック・ブロンドとかさ
そうだな・・・あと
トゥモローワールドとかみたいに
やってくれとまでは言わない。
だが『チャーリーズ・エンジェル』は
いくらなんでもカットを割りすぎなのだと思う。
ジェーンを演じたエラ・バリンスカなんかは、
シャーリーズ・セロンに劣らないくらい
すらっとして手足が長かった。
あの体格を活かしたアクションが
きっとできたはずだと思う。
なのに あんなにジョキジョキ切りまくったら
せっかくエラがかっこよく決めても
本当にエラがやったのかとか
そもそもわからなくなってしまうし、
体の動きの美しさも伝わらなくなる。
美しく仕上がる可能性のあるシーンが
たくさんあったはずなのに、
編集によって、だいなしにしてしまったのだろう。
しかしまあ、
チャーリーズエンジェルのことは
どうでも良い。
『アトミック・ブロンド』良かったんじゃないかな？
シャーリーズ・セロンのお顔、ちゃんと思い出せたし。
もう1回くらい観てストーリーも理解できるように
がんばろうかな・・・
