BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

アニメ『ヴィンランド・サガ』第5話-190806。

アニメ『ヴィンランド・サガ』第5話を観た。

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テレビがないからいつもはパソコンを使って観てるが
いま事情あって、そのパソコンも手元にない。
でも、第5話が早く観たかった。
スマートフォン
amazon prime videoのアプリを導入してしまった。
なんか、負けた気がする笑

アシェラッドの兵団が
イングランドの小さな村に上陸、
補給という名の略奪、殺戮を行う。

すごくマイルドに加工されてはいたものの、
よくできてたんじゃないかなと思う。

トルフィンの成長の過程の描写も、
ちょっと冗長だったような気もするが
悪くはなかった。

野生のオオカミとのバトルのシーンは
素晴らしかった。
静かで、ひそやかで、ぶざまで、
あっという間のできごと。 
じっさい、もし、
誰にも助けてもらえない状況で
気の立った、どう猛な野生動物と遭遇したら
きっと トルフィンみたいな感じになるんだろう。
トルフィンは叫び声すら
まともにあげることができてなかった。
現実もきっと、
ああいう感じに始まって、
ああいう風に終わるんだろうな、と
妙に納得させられた。
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の
『レヴェナント 蘇りし者』(2015年)もわりと
あんな感じだったっけ。

オオカミの接近を許してしまったことに
気づいて あわてて剣を構えるが
子どものトルフィンには
剣は重くてまだとても扱えた代物でないことは
アシェラッドに指摘され先刻承知ずみ。
ふとアシェラッドの声が頭をよぎり
扱いやすい短剣に持ち替える。
以後トルフィンは投げナイフも含め
短剣使いの腕を上げていく。
目の前のできごとと必死に立ち向かい
ただその瞬間、その1日を生き延びる。

自分で考え、自分で学びとり
少しずつだが着実に
たくましくなっていく。
少しずつだが抗いようもなく
哀しい存在になっていく。
そんなトルフィンの姿を 見ることができた。

風景の映像が、すごくきれいで良かった。
木々も花も空も美しい。
汚らしく傷つけあい、秩序を乱すのは
いつだって、人間だ。