『エリカ38』
日比遊一監督、2018年、日本
観ていてきれいでもなく楽しくもなかったけど、
なんとなくどうなっていくのか気になって・・・
一種のゲテモノ見たさ感覚で ずるずると観続けた。
タイ人の恋人がエリカに送った手紙の内容が印象深い。
彼女がもう戻らないことを、わかっていたんだろう。
ラストだけは、本作において唯一本当に美しい場面だった。
本作は、実際にあった出資詐欺事件をもとに作られた物語だ。
被害者たちへの取材の録音音声が、エンディングで流された。
あの音声を入れたことが この映画の
「勝ち」を決定付けたと思う。
・・・
『愛がなんだ』
今泉力哉監督、2019年、日本
www.youtube.com恋は、合法の麻薬みたいなもんだな。
みんな実にだらしなくて、みっともなくて、
恥ずかしくて、ほんとにすごくダサかった。
2時間観てても、登場人物たちのほぼ誰一人として、
「進歩」ということをしないのだった。
でも、そこに実のところ共感を覚えるのだ。
映画は道徳の授業じゃないのでね・・・。
誰でもみんな、恋はこうみっともなくて、
恥ずかしいものなのかな。
そうだとすると、自分だけじゃないんだなって、
非常になんというか、ほっとする反面、
つくづく、もう二度と恋をしたくないんだけど(笑)!!
それにしても、あの子、スミレっていう名前か。
スミレの花言葉は 花の色によって違うとか。
白:誠実/謙遜/あどけない恋/無邪気な恋
紫:ささやかな幸せ/誠実/真実の愛
黄:慎ましい幸福/牧歌的な喜び
ピンク:愛/希望
あの子が、登場人物のなかでいちばん
純でまじめな女の子だったのかもね。