BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

山ちゃんおめでと。-190607。

山ちゃんと蒼井優ちゃんが、結婚した!
わたしはラジオで少なくとも毎週2回は
山ちゃんのトークに触れており、山ちゃんが大好き。
相方のしずちゃんがきちんと丁重に扱われる
コンビのお笑いのスタイルも大好き。
山ちゃんがハッピーなら、わたしもうれしい。
蒼井優ちゃんか。 よかったねえ。

テレビジョンのワイドショーネタとしては格好であろう。
結婚報道と合わせて ワイドショーのご意見番の面々の
気の毒なまでにセンスのないコメントの数々も、目に入る。
センスがないってのは発言の内容でなく、
その発言がおもしろいものであるかどうか
自分がそれを言って大丈夫な分際かどうかを
考えてないことがはっきりわかるという、
そこの問題だ。
そこにセンスが行き届いてない。
 

まあ 他人が結婚したからといって
めでたいと思うとか、思わないとか
それは、何を思おうが人の勝手だが、
自分がそれについて何かしらのコメントを
おもしろおかしく述べて、
それがちゃんと笑いになるかどうか、
おめでたい報道に少なくとも水をささないコメントとして
視聴者に確実に届くかどうか、
そのへんの、おのれの「立ち位置」みたいなものを、
いやしくもテレビショーに出演するようなタレントが、
履き違えるようではそれこそ世も末であり、
非常にカッコ悪い。
立ち位置を把握するのがへたくそな人が
テレビなんか出ちゃだめなんじゃないの。

今回の場合
きわどいジョークをきちんとジョークとして伝え、
観る人をしっかり笑わせ、なおかつ祝福の意も
表することができる、
そんな人がいるとすれば、
相方のしずちゃんか、山ちゃんのごく親しい芸人仲間、
後輩くらいのものだろう。
山ちゃんのようにクレバーで、なおかつ
相当に屈折した性格の持ち主となると
なかなか 人を選ぶのが現実だと思う。
外野のワイドショーなどは黙ってにっこりして、
一言「おめでとう」とでもコメントをして、
さっさと次のニュースに行けばいいものを、
何かはなはだしく勘違いしていたことが伝わる発言ばかり。
ブサイクとか 美女と野獣とか、
生まれてくる子の顔が心配・・・とか
言っても大丈夫。だって山ちゃんは芸人だから。
と、なったらしいところは想像にかたくなく、
きわめてカッコ悪い。

山ちゃんが芸人だからとか以外に、
山ちゃんと発言者との関係が大事なのだ。

ただ、山ちゃんは頭のいい人であるし、プロだ。
どうなろうと 何をいわれようと
いっこうに構わないかのように
さばくことは 彼なら造作もないだろう。
※いっこうに構わないかのように、というだけで、
実際は、芸能人であろうと何であろうと人なのだから、
イヤなことを言われたら傷つくし、ムカつくに
違いないのであるが。

でも
こういうことは一般の生活でもわりと
起こりうることで そうなると
言われたほうは
「なんでこの人にここまで言われなきゃいけないの」
と傷つくし、
言ったほうは
「自分とあの人の仲だから 何を言ってもいいのだ」
とか勘違いが止まらないしで、
両者の心の距離は離れるばかりだ。
職場の上司と部下
大学のゼミの先生と学生・・・
そんな上下のある関係に
生じやすそうな行き違いと言えるだろう。

「自分たちは仲がいい」と片方だけが勘違いしている。
自分が勝手に相手に貼り付けたレッテルによりかかって
「だからこういうこと言っても大丈夫」と決めてかかる、
つまり相手に自分の発言の責任をなかば押し付ける。
相手がどういう人かだけでなく、
相手にとって自分はどの程度の存在か、を
都度 慎重に考えることが大切なのに、それを怠ける。

テレビのむこうのショーはまあ、この際どうでもいい、
よくよく考えてみれば、
「そんな細かいこと考えているひまがないほど忙しい」
ことこそが、彼らタレントという人たちの誇りなのかもしれない。
だとすれば わたしごときが余計なことを言って申し訳ない。
思う存分、茶番劇を演じて悦に入っていただきたい。
ただ、放送するのだけはやめたほうがいいかもしれない。
なぜなら、片腹痛いからだ。

ひとりよがりは 見ていて寒い。
それは自分ではわからなかったりするから
気づかされたとき すごく恥ずかしい。
人をザツに扱っていることがわかる言動、
それこそが人と人との関係を損なう。
関わる人のことは大切にしなくちゃだめだ。
一生懸命大切にしたつもりでも
相手に「ザツに扱われた」と思わせてしまったならば
それはごめんなさいであるが。

自分が相手にとってどの程度なのか。
履き違えるのはほんとにみっともない。

山ちゃん おめでと!