BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

激動すぎてまとまらない1年/職場の妹、弟たち(抄)-190322。

求職、転職などの節目、節目に
おせわになってきた
市の就職支援センターのおねえさんに
ひさしぶりに近況を報告したい。
フルタイムで働いているから
センターの面談には
なかなか行けないので
メールかなあとおもう。
だが、ここ1年の自分は
激動も激動すぎて
もうなにをどう書けばいいのか
わからない。

過労で倒れて入院
パワーハラスメント
退職
未払いの残業代と
慰謝料と上司の謝罪をもとめて 
会社と争い、勝った
適応障害抑うつ
不眠とフラッシュバック
自殺を検討する
自傷行為に走る
いまの職場に迎え入れられる
母親と決別して家を出る
そして・・・

書いてるひまがあったら
会ったほうが早いような
気がするが
1時間の面談では
とってもじゃないが
話しきれない。

いつも このおねえさんとの
かかわりについて、おもう。
こんなに報告したいとおもうことが
たまるまえに どうにかしろ、
つまり
もうすこしこまめに
メールするなり
お会いするなりしておけ、と。
だが つい
こうなってしまうんだよなー。

・・・

きょうの仕事。

文面の修正が
行き届いていない部分などを
発見した。
当該案件を担当した 
営業男子(1年目)に
その点を指摘したうえで
本人が忙しそうだったので、
かわりに修正をやってあげることにした。
作業にさっそくとりかかったところ
キャスター付きのイスを
ごろごろごろ・・・と いわせながら
座ったまま その営業男子が
わたしのところまで転がってきた。
「yorkさ~ん スゴイ助かります
そういうご指摘 もっと・・・
ビシバシください」。
この営業男子は 以前から
「お客様に『バカヤロー!』って
きびしくお叱りをうけたとき
ぼくちょっとドキドキしました」
とか
とらえかたによっては
やや アレな発言が 
散見される。
・・・おもしろくなったので
「なんだ、もっときつい
『おしおき』がよかったの?」
と言ってみたところ
色白の頬をペールピンクに染めて
うれしそうに 
ニヤニヤしていた。
ちょっと怖かった(笑)・・・


校了明け。
階下の自販機に
飲み物でも買いに行こうとおもいたった。
いったんオフィスを出る必要がある、
エレベーターに乗るから。
席をたった。
そのすこし前のタイミングで
部屋を出ようとした
営業男子(4年目)が
うしろからわたしが近づく気配を
さっしたらしく 
開けたドアを手でおさえて
待っていてくれた。
若いのに感心な男子だ・・・
さびしがりやで
沈黙が苦手な性分なのか
ほうっておいても
自分からなにかと話してくれる。
情緒が安定していて
かかわるのがとてもラクであり
わたしも この営業男子とは
うまくやれるようになるのが
比較的 早かった。
おっとり のんびりなたちで
口調には抑揚がすくない。
アンダンテとアダージオの間くらいの
ゆっくりとしたスピードでしゃべる。
エレベーターのなかで彼は
・・・
今週は木曜が休みだったから
稼働日が少なかった。
こういうときは休み明けの
気持ちの切り替えが難しい。
仕事をやりきったという感覚も
得られないことが多い。
しかし、今回は木曜日にしっかり
リフレッシュできたせいか
休み明けからの仕事も
気分が乗って 頑張れた。
・・・
というようなことを
ゆったりと 話してくれた。
「俺、やりきったって感じがします」。
そ、そうか・・・
(正直とくになにも感想がわかぬ。)
「よかったね!がんばったんだね」
と 言ってあげたら
「休日とくになにもしなかったんですけどね」
照れ笑いをしていた。
うーん。
なにがどうというのでもないが
そこはかとなく
かわいらしい・・・


ここ2週間ずっと体調が悪く 
先々週のあたまは
遅刻と休みを
くりかえしてしまった。
ようやくちゃんと
終日出社できた日、
ロッカーの前で
帰る準備をしていたら、
営業職女子(3年目)が
通りかかり
「体調が悪かったんですよね!
だいじょうぶですか」
と声をかけてくれた。
・・・
この職場でバイトをするようになって
彼女について いだいた印象は
「いつも泣きそうな顔しているな」。
3年目にしては凡ミスを連発していた。
うっかりなところがあり
前に注意されたことをまたやって
また怒られて・・・
すっかり自信をなくしてしまった、
ちょうどそのころだったようだ、
今おもえば。
でも、最近の彼女は
顔色がよく、
いきいきとして見える。
自己評価が低くなっていた当時から
電話対応などはとてもじょうずで
さわやかな調子でお客様と話すので
聞いていてもきもちがよかったが
最近はさらにそれがいいかんじになり
なんとなく、あ、もう大丈夫だな
という印象だ。
おいしいものを食べるのが大好きで
打ち上げのときなど
とっても幸せそうに
いっぱい食べる姿がかわいい。
・・・
「週あたまから熱があったけど
今朝薬を飲んだら治ったから
きょうは1日だいじょうぶだった」
と話したら
「それは、熱が下がっただけで、
治っていないですよ!
はやく帰って休んでください」。
そして、いっしょに
エレベーターホールまできて、
エレベーターに乗ったところで
見送ってくれた。
やさしいぜ・・・
つらいときに親切にしてもらうと
ほんとうに心にしみるな。
わたしはいつも
彼女の原稿を
真っ赤っ赤にしてしまうのに(笑)
いやそれは仕事だから
しょうがないけど・・・

・・・

職場の弟たち、妹たちに
いつも元気をもらい、救われている。
こんにゃろ、ってときも多いけど
すなおさや、親切、やさしさ、
思いやり、ひたむきさ、
こちらが見習いたいと
おもうこともたくさんある。

だが 出会いがあれば
別れもあるなあ。
この いとおしい人たちとも
いつまでもずっと
いっしょにいることはできない。

行かなくちゃ。