BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

カギこわれる/スウェーデンボルグかけめぐり-190108。

今朝、玄関のカギをかけようとしたところ
カギが、鍵穴から抜けなくなった。

ああ・・・

あったなあ、これ。
ずっとまえにも・・・
そのときは、職場のカギだった。
会社は、3階建て 下2階が職場、
最上階がアパートになっており
施錠可能な共用玄関が設けられていた。
最上階にお住みのかたもふくめ
みんな共用玄関のカギをもってた。
さいごに会社を出る人は、
最上階のかたが在宅か否かにかかわらず、
共用玄関のカギを
かけて帰ることになっていた。
その日、わたしが最後だった。
カギが、かからなくなった。
施錠できないし、あと、抜けない。
施錠できないことにも困るが
カギが抜けない、ってのに参る。
だって カギがささったまま
その場を離れるわけにいかないし。
共用玄関以外に、
各居室の扉にカギがあるから、
玄関のカギを、最悪かけなくても、
セキュリティが ざるになる
ってわけじゃないんだけど、
でも鍵穴にカギがささったままは
さすがにだめだ。

だが あのときは
いろいろ試行錯誤して、
なんとかふつうにカギを
抜くことができた。
先に退社していた上司と
運よく電話がつながった。
カギではなく ドアのほうに
ちょっとしたクセがあり
カギをまわすまえに ドアを
ちょっとこうしてああすると・・・
的な コツを伝授してもらったのだ。
そのとおりにやってみると
施錠に成功、カギも抜けたのだった。

今回も、
それと同じケースかどうかは
もちろん わかんない・・・
けど、
なんか、あの職場のドアと
形状とか似ているし、
もしかして、やってみてもいいかも。
それで、かつての職場の 
あのドアに施した
カギをかけるときの ひみつの小技を、
やってみた。

すると、
カギが たぶん、折れた!!!!
なんか 変な音した!!!!

いや。
いったん落ち着こう。
カギが折れるなんて
そんなわけあるか。
金属なのに。
ペットボトルのフタをあけるだけで
指をねんざするような人間が
カギみたいなぶあつい金属のプレートを
折ったりできるはずない。
そんなことしたら
こっちの骨が 先に折れるよ。

たぶん鍵穴のなかの
繊細なメカニズムを
ドアを乱暴にいじったことで
つぶしちゃったんだとおもう。

そして カギは抜けない。

いちおうドアノブをまわしてみる。
やっぱり施錠はできていない。

施錠さえできていれば
この際どうせカギ抜けないんだし
出発しちゃってもいいかなとか
おもったんだけど(イヤ、だめだろう)。

だがしかし、
施錠ができてないので、つまり
部屋のなかに入れる。
部屋に 楽器用の オイルがある。
あれを もってきて、
鍵穴にさしてみたらどうか。
すべりがよくなって
カギを抜くことだけでもできないだろうか。

急いで部屋にはいってオイルをとってきて
さしてみる。
カギを 引き抜くかんじに
力をいれてみたが びくともしない。

だめだなあ。
ということで アパートの管理会社が
24時間対応で提携している 
カギ屋さんに電話をかけて 
緊急出動を要請した。

なんと、ほんの20分たらずで 
きてくれるという。

待つあいだ 寒いので部屋にはいった。
グーグル先生にちょっと聞いてみる
今回はもう レスキューたのんじゃったけど
自分で対処できたこととか
なにか なかったのかなーとおもって。

「玄関 カギ 壊れた 抜けない」

ヒットしたいくつかのサイトを読んだ結果

カギが抜けなくなったときに
絶対やってはいけないことランキングの
不動のワンツーに君臨する項目を
自分がやっちゃってたことに
気づかされた。

www.kagi-rits.jp


・カギ用じゃないオイルをむだにさす
・無理に抜こうとする/ドアノブをまわす

・・・。

先に読んどけ わたし!!!



対応してくれたカギ屋さんによれば
やはり 鍵穴のなかのメカニズムが
つぶれてしまっているとのこと
一番はやいのは 
鍵穴部分もろとも カギを全交換、だ。

しかたがない。
ついこのまえ セキュリティ強化のために
カギを交換したばかりなのだが。

はあ~。

いろんなことが起こるなああああ~。
まだまだ こんなの 序の口だろうな。
このさき1年くらいは こういうこと
なにかあるかもしれない。
まあ覚悟しておこう。


・・・


図書館でかりた本のうち
返却期限が今日のものがあったが
まだ数十ページ のこっていたので
仕事がおわってから
ちかくのスターバックスに入り
コーヒーをのみながら 読んだ。
読み終えて図書館にいき、本を返却。
まだ かりて未読の本があるから
今日はなにも かりないで帰った。


・・・

目下 
スウェーデンボルグに夢中だ。
いっしょうけんめい 
読んできたおかげで
ようやく 
彼の流儀みたいなものが
わかるようになってきた。
この人、
けっして文学的叙述の才能とかが
あったわけじゃない とおもう。
ただ、書きたいことが 
すごく明確にあった。
また、直接体験にもとづいて
論説を提示しているので
描写がものすごくパワフルで、
彼自身の新鮮なよろこびや感動に満ち
表現は拍子抜けするくらい シンプル
・・・いや、いうなれば
一種の幼児性みたいなものをたたえ
そして、クリアだ。
彼のいうことには、
どこか、ぺかーっと明るいかんじがあり、
読んでいて 気分がいいというのもある。

後世の研究家の手になる
解説付きの抄訳も
参照しつつ読んでいくと、
ああ いいたかったのはそれだったのか、と
すこし とっつきやすくなることが多い。
哲学者でスウェーデンボルグ研究者の
高橋和夫さんには
もうお世話に なりっぱなしだ。
このかた、とても文がうまい。
なにか かなり高度におもえることを
平易な言葉で わたしのような者にも
するっと理解させてくれる。

詩的なるものがぜんぜんわからないわたしは
ヨハネの黙示録」とかを ひとりで読んでも
まったくといっていいほど入ってこないが
スウェーデンボルグという人の視点をとおして
読んでみると
あ、え、これってそういうこと!!!???
って はっとできたりして おもしろい。

たぶん、かなり
救われている部分があるとおもう。
スウェーデンボルグに。

心にやさしいものを
もたらしてくれない「真理」なんて、
どんなにそれが正しくても、ほしくないと、
わたしはおもうのだけど、どうかな。