BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

波がある/徒歩励行/ダーウィン、池谷裕二、バチカン/The Grateful Dead-171227。

体調に波があり、
鋭意 必要な治療・療養に
いそしんでいる。
自分で思っているよりも
こたえているらしく
想像も及ばないようなところをふくめて
さまざまな影響がでている。
もうさすがに出尽くしたろ、
もうないだろと思うのだが、
思い出したように 
まだこんなところにも!!みたいな。
驚きの侵食ぶりだ。
案外長引くのかもしれない。
とはいえ、
こうなった原因とおもわれるものからは
すでに距離をとっている。
下がるだけ下がるかもしれないにせよ
いずれにしても
あとは上がるだけ、のはずだ。

問題は自分でも
自分の状態が いまもって
正確にわからないということ。
正確にわからないし
どっちかというと
楽観視しすぎている。
というか
元気じゃないということを
受け入れられない。
つまり
自分では 元気だとおもってる。
そこへ びっくりするような
不調にしばしばみまわれる。
まさかそんなことになるとは
予想もしてなくて
元気なつもりで
いろんなことをやっているから
そういうことが起こると 
やってきたことが頓挫するので困る。
実際にいくつか頓挫した。
それに、
まわりの人も驚かせてしまう。

こういうことも
ありえる時期なんだと
頭では理解してるつもりだが
これといった対策は講じてない。
わたしはわたしの置かれた状態を
完全にナメている 
と言ってさしつかえない。
おしりに火がつかないと
なにもやらない、悪い性格傾向は
こういうとこにも 
しっかり出てる。
いけないことだ(←思ってない)。

・・・

病院で頭の検査をうけた。
頭に電極的なものを
いっぱいつけられた。
そのとき頭皮に塗られた
白いクリーム。
検査がおわったとき 
ふきとってもらったが
少しのこったみたいで
いま なんか かゆい。
あとで髪の毛をあらうときに 
ちゃんと落とさないとなあ・・・

・・・

元気なときは
問題なく元気だ。
3駅~4駅ぶんくらい
(徒歩40~60分)であれば
歩くように努力している。
歩くのは気分がいい。
歩き用のルートとして 
いまのところ想定しているのは
最寄りF駅-H駅 4駅相当と
最寄りF駅-M駅 3駅相当、
さらにS駅-W駅 4駅相当だ。
電車をつかったとき、
いちばん駅と駅の間隔がひろくて
時間も長く感じるのは
まんなかに挙げた 
最寄りF駅-M駅 3駅相当だから
「最寄りF駅-M駅 3駅相当」が
一番 長いルートだと
おもっていた。
でも、
調べてみたところ 
いちばん距離が長く時間もかかるのは
「最寄りF駅-H駅 4駅相当」だと
わかって 意外におもった。
正直そんなに
遠くも長くも感じない。
地元で土地鑑があるので
そう思うのかも。

・・・

本は読んでる。
最近読んで
おもしろかったのはこの3作。

チャールズ・ダーウィン著、ノラ・バーロウ編
ダーウィン自伝」
(筑摩叢書)

www.chikumashobo.co.jp


偉大な人物のなしたことや 
それをなすにいたった考えの道すじ
知りたいとおもったとき 
自伝は第一級の資料だと
いわれるが たしかにそのとおり。
書かれていることが
客観的事実でなかった、
わざとウソを言ったとしても
事実でないことを 
あえて言うことを選択した、その点に
当人の思考を
見ることができるとすれば・・・
といったふうに。
ああ それにしても
ダーウィン 文章うまい。
訳がよいのだろうが、
読んでてしあわせだった。



池谷裕二
「単純な脳、複雑な『私』 
または、自分を使い回しながら進化した脳をめぐる4つの講義」
講談社ブルーバックス

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bluebacks.kodansha.co.jp


心と脳は関係しているから 
心のことを学ぶなら
脳科学、神経学の本も読んだ方がよいと
助言してくれた友人が
この人の本をすすめてくれた。
人は、それを「やらない」ことを
選択できる、という点に
おいてのみ自由である
という考えかたに打たれた。
わたしでも 
理解できないところは
いっこもなかったくらい
ていねいで易しい解説、
しかも内容は深遠かつ 
限りなく現行最新ときている。
これは読んだほうがいいよ!


あとは 再読だけど
ジャンルイージ・ヌッツィ
バチカン株式会社 金融市場を動かす神の汚れた手」
柏書房

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www.kashiwashobo.co.jp


ローマ教皇庁
お金の管理運用を任されている
特別機関が 
じつは何年にもわたり
巨額のマネーロンダリングを行ってた。
司法当局も把握はしつつも
相手が相手だけに手をだしあぐねていたのだが
著者の証拠提出と本書による告発で
決定的な裏付けを獲得、
ついに、資金洗浄されたとおもわれる
お金(円で26億以上)の
押収に乗り出した。
著者がこのような本を
書き上げることができた背景には
特別機関の悪さを
長年にわたって目の当たりにしてきた
とある人物のひそかな訴えがあった・・・
タイトルがなんだか安っぽく、
とくにサブタイトルはいかにもださい。
キリスト教文化圏外の人間が
ちょちょっと15分くらいで考えて
とってつけたってかんじだ。
しかし、中身は、
欧州の報道人の本気が伝わる
超一級の告発本。
わたしはお金のこと数字のことが
さっぱりわからないたちで、
本書もかなり難解に感じはしたのだが、
それでも理解することを
あきらめる気にはならない
筆力と密度。
まー人間なんてほんと 
寄り集まると
考えること、モメる原因はみんな一緒。
神さまがほんとにいるなら 
そんなわれわれ人間をお空から見て
いったいどう思っていることか。

・・・

最近聴いてる音楽。

www.youtube.com


The Grateful Dead(ザ・グレイトフル デッド)
「Wake of the Flood」(1973年)

・・・本国アメリカさんにおいては
知らぬ者のない
伝説的ロックバンドだそうだ。
サイケデリックロック、
で間違いはないはずだが
カントリー、フォークの雰囲気が確実にあり
でもアシッドロックのようでもあり
ホークウィンドみたいな・・・なんか
ああいう宇宙っぽい?かんじの
音もきこえてくるし
レゲエの香りもする!
どの曲もどのアルバムも
全部ちがってて、
内容がとにかく多彩。
しかも流行っている音楽の
うわべだけをちょろっとパクって
それらしく整えましたというような
安いものではなく
(そんなことができるだけでも
ある意味たいしたもんだが。)、
どんなテイストも
自分たちのものとして 
飲み込み、取り込み、
自分の音楽にしてしまってる。
また、たとえば
ベースを担当している人が
クラシックトランペットの経験者で
ふつうロックバンドのベースで
こういう動きってあまりしないよねっていう
変わった演奏を聴かせてくれたりと
いつの時期も精鋭ぞろいの
すばらしいグループだったみたいだ。
みんな「ハッパ」やってたけど(^^)
このアルバムは・・・
ちょっとジャズっぽいかんじもある。
女声コーラスやヴァイオリンも入って
清潔感あるサウンド
なっているところもいい。

長年のファンは
ツアーをバンドと一緒にめぐり、
ボランティアで裏方・運営のお手伝いもする
文字通りのおっかけだったそうだ。
ちなみに、グレイトフルデッド
ファンサービスとしても
いろいろ先進的なことをやったグループで、
オーディエンスがライブの音声を
録音することを許可していたし、
ツアーについてきてくれるファンのために
巨大な宿泊キャンプや食事、
ヘルスケアサービスまで提供したそうだ。

「いまさらだなオイ!」って
叱られそうだけど
ヒットだなこれは(^^)
音楽的に 
まちがいなく偉大な、
本物の、ミュージシャンだ。
やっていることはあきらかに
高度なのに 主張が強すぎず
ゆったりとした雰囲気で
きもちがいい。
いつまで聴いていても飽きない。
たぶんこれからずっと、
おばあちゃんになっても聴ける。