BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

『血界戦線』がすきであること。-160905。

血界戦線』というマンガがすきだ。

血界戦線』(完結)と、
血界戦線 Back 2 Back』(続編)があり

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jumpsq.shueisha.co.jp
『ジャンプSQ』で連載中なのは
血界戦線 Back 2 Back』の方だ。

わたしはこれがとても好きで、
みんな このマンガのこと
好きになればいいのになーとおもっている。

物語の舞台は、もとニューヨーク。
というのも ニューヨークだった街が
3年前に突然崩落・再構成されて
きがついたら魔界みたいな異界みたいなところとリンクし
異形の生物たちとふつうの人間たちとがまじりあって暮らす
街ができあがってしまった。そのもとニューヨークを
「ヘルサレムズ・ロット」と呼んでいる。
異界方面のラスボスには
「血界の眷属(ブラッドブリード)」という
ヴァンパイアみたいな一族がいると考えられている。
こっちの世界には、異界とこっちの世界の
均衡をはかろうとする
武闘派秘密結社「ライブラ」がある。
そんなヘルサレムズ・ロットで起こる
いろんな事件や戦いを
描いていくというような バトルアクション系マンガだ。

といっても、なんかちっとも的確ではない。
ほんとうはもっと正しい紹介があるのかなあともおもう。

どこかどうおもしろいのか、
なぜすきなのかと聞かれたとき
うまく説明できないのも問題だ。
説明を試みるとすれば
・とにかく理解しにくい。
 1回読んだくらいじゃなにをやってるのかわからない。
 それを理解したくて何回も読み返すことがたのしい。
・理解した先に、立派なメッセージなどはまったくない。
・でも、そこがなんかいい。
・女の子がちっともかわいくないし、きれいじゃない。
・絵は必ずしも上手ではない。
・でも、それがなんかいい。
・基本的に話がまったく進展せず、だらだらと
「異界における日常」が描かれる点が、
「逆に安心して読める」という意味で、魅力。

・・・などというかんじになってしまい
ほめてるんだかけなしてるんだか、わからないことになる。
それがわたしにとっての血界戦線

でもみんなこのマンガのこと好きになればいいのになーと
ほんとにおもっている。

第1シーズン「血界戦線」はコミックス第10巻で完結した。
現在、第2シーズン「血界戦線 Back 2 Back」が
はじまっていて、コミックスが2巻まで出ている。

コミックス2巻を先日購入したとき、
表紙をめくった部分に書かれている作者の一言コメントの
ようなところをみたら、作者が毎朝早起きして、
伊集院光とらじおと」
(ラジオ番組。月~木の朝放送されている。TBSラジオ
を聴いている、ということが書かれていて、
自分もいつも「伊集院光とらじおと」を聴いているので、
すごくびっくりした。

自分が好きなマンガや映画を作っている人が
自分と同じものをすきだと知ると うれしい、というのを
とおりこして
自分が好きだとおもうものなんだから、
それを作っている人と自分とは趣味嗜好が必ずや近いはず
といったような 奇妙な確信?とも期待?ともつかないかんじの
アレに襲われたというか
そういう奇妙なアレが自分のなかにあったことに気づいたというか。
うれしいというかなんというか やっぱりね!というかなんというか
おかしな そわそわするきもちになった。

血界戦線」は、アニメーションも放送された。
(2015年4月~6月。たしか最終話だけ10月ごろ放送だった)

kekkaisensen.com


これも、すごくかっこよかったし、おもしろかった。
それに、物語が、
よくまとまっていたんじゃないかな?と思う。
理解しやすかったというか・・・。
映像も美しかった。
あの映像の質を、どのアニメでも保とうとおもったら、
アニメーション作る人はみんな早死にするだろうなと
考えたりもしたほど
目にあざやかで バツグンにかっこいい映像だった。
わたしは、血界戦線がすきだが
血界戦線が世界でいちばんおもしろいマンガだと
おもっているわけではない
ほかの人たちも、だいたいそんなかんじの感覚だろう。
つまり、血界戦線はおもしろいけれど、
人気は「そこそこ」のはずだ。
王者「ワンピース」とかには、およばない。
だから、正直わからない。
みていたときも、いつも疑問に思ってた。
血界戦線のアニメが、あれほどまでにすばらしかったことが、
いまだに解せない。
いってしまえば、「よく予算おりたなあ」と。
人気がそんなにでるとはおもえないアニメに
あんなにすごい仕上がりにできるだけのお金が
よく出たなあと。
よけいなおせわかもしれないが。
製作に関わった人すごく大変だったろうな。

録画して、何度くりかえし観たかわからない。
マンガでみてきたことが動いて
しゃべって音出てて色もついてる
ということを これほどすなおなきもちで
うれしいとおもったことってなかった。
いままでどのアニメーションでもそんなことを
したことはなかったのに
血界戦線は、ブルーレイまで購入した。

コミックスの3巻の発売がはやくも楽しみであるし
アニメーションの新シリーズが
やってくれないかなーとおもっている。