BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

ヴィンランドサガを読むと、ととのう。-191114。

ヴィンランドサガの 
安定しているところ、
どことなく陽性で、健康的なところが好きだ。
作者がそういう人なんだろうと思う。
たぶん、心も体も壮健で、性格は明朗快活で、
笑顔でいることが多い人なんじゃないだろうか。
「ワンピース」と、その作者にも、似たようなことを感じるが。

ヴィンランドサガは、暗く、苛烈で、
残酷な展開が続く物語だ。
でも、作者が決して物語の世界の闇に堕ちていかない。
大作だが、いまも力強く自分を保って描き続けてくれている。
作品がいつでもしっかりと、作者自身のものなのだ。

作者が安定していると
作品も安定し、
それを読む方は 安心できる。

そういうふうに思えないマンガもある。
ベルセルクとか。
わたしは ベルセルクをこよなく愛してるが
ベルセルクとその作者を心配してしまう。
狂ってしまうのではないかと思って。