BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

テレビドラマ「勇者ヨシヒコと魔王の城」/街角のジャニス・ジョプリン-190728。

なんといっても 寝つきが悪い。

長くてつらい夜のなぐさめになってくれるものを求めてる。
超~~どーーーーでもいい感じの、軽い、「何か」を
いつも探してる。
どーーーーでもいいやつだ。
考えなくていいやつ。
頭使わなくていいやつ。
一時の、心のなぐさめになってくれればそれでOK。

やっと見つけた。
テレビドラマ「勇者ヨシヒコと魔王の城」。

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www.tv-tokyo.co.jp

思い切りの良さがこのドラマの売りだろう。
愚にもつかねえストーリー、
見てて気の毒なくらいの安っぽさ、
作られ方、役者さんたちの演技、
どこを取っても徹底していて、実に素晴らしい。
やっぱり、こういうのは、
まず作る側が楽しむことが大切なんだなと思う。

佐藤二朗が演じるキャラクター「仏」が最高。
わたし、真夜中におなかかかえてゲラゲラ笑って観てる。
毎回、「仏」が登場する度に、
一体、今度は何を言うのかと思って、ワクワクする。
アドリブ・・・というか、
NGテイクだよねコレ、とハッキリわかるようなのを
堂々と使ってきているところがスゴイ。
セリフを忘れたり、段取りを間違えてまごついたり
そんなテイクを平気で本番に採用し、放送している。
ほんとに可笑しい。

「仏」の登場シーンだけ切り取ってつないだVTRがあれば
夜な夜なボケーっとそれだけ観ていたいくらい、「仏」大好き。

さいわいなことにこのドラマ、
評判が良かったらしくて、
シリーズ化されている。
まだずっと観続けることができる。
これでしばらくは
眠れない夜を楽しく乗り越えられそうだ。

・・・

外で仕事をして、地元に帰ってきたとき
駅の通路で、ひとりの女性とすれちがった。
どうも、彼女にしか聞こえないお告げ的なもの・・・
つまり・・・「天の声」と交信中みたいだった。
見た目は特になんのおかしいところもない
普通な感じの女性だったようにお見受けしたんだが・・・。
歩きながら、体をぶるぶるふるわせ、手をぶんぶん振り回し
腹の底からしぼりだすようなモノスゴいシャウトをかましたり、
ちょっとわたしには残念ながらまったくリスニングできない
何らかの新言語?をすごい大ボリュームでまくしたてたり
テンション高いにもほどがあった。
げ、元気だなあー。ということ以外に、
「すごくイイ声だなあ」ってことが印象に残った。
ちょっとハスキーで、トリッキーで、
エキセントリックだけど
ナイーブでかわいくて・・・
ジャニス・ジョプリンみたいだった。
ジャニス・ジョプリンか・・・」と
思わず、つぶやいてしまった。
独り言にしちゃ声が、でかかったかもしれない。
すぐ後ろを歩いていた、知らないおじさまが 
わたしを追い抜きざま
「僕も今、おんなじこと思った」
と 笑いかけていった。

ですよね~。