BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

映画の感想-『メアリー&マックス』-190706。

原題:Mary and Max
アダム・エリオット監督
2009年、豪

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愛を獲得したときの、幸福感や、万能感は
ときとして人を、ひどく鈍感にしてしまうね。

孤独がいかにつらいものであるか、
他人の無神経さにどんなに心が傷つくか、
よくよくわかっていたはずでも、
自分が欲しかったものを獲得してしまうと、
すぐ心の痛みを忘れてしまい、
他人の心にも、寄り添うことが難しくなる。

でも、それは、人間が完璧な存在でないということの
証拠のひとつでしかない。
愛が人間をだめにするとか
人間に愛が不要であるとか
そういうことにはならないんじゃないかと思う。

「僕は『アスピーのままでいたいんだ』と、
マックスが主張したことが、大変印象的だった。

マックスの部屋には、彼にとって本当に大切な物しか
置かれていなかった。