BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

映画の感想-『ONCE ダブリンの街角で』-190616。

わたしの部屋は涼しい。
外が30度を超えても、部屋に入ると
ひんやりしてかなり気持ちがいい。
窓を閉め切っていても熱がこもらず
ジメジメもしないし 快適だ。
真夏になったらさすがにどうかわからないが
ここに引っ越してきてよかったなー!!!
ものすごい超特急の引っ越しで
家を出ることができればどこでもいいくらいに思ってたが
こんなにきもちのいい部屋に入ることができた。
親切な不動産屋さんのモリタさんのおかげだ。

・・・

きょうは天気も良くてとても気持ちのいい日だが
体調が悪いから家にいる。
部屋で10年くらい前の映画を観てた。

ONCE ダブリンの街角で
原題:Once
ジョン・カーニー監督
2007年、アイルランド

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現代映画の「良心」と言っていい。
こういう映画がね~。やっぱり必要ですよわれわれには。

「もし~が※※であったなら」といったような
パラレルワールドへの通用口が、
あっちこっちに開いた物語でもあった。
個人的な気持ちを言えば、
主人公たちの身に何も起こらなくてほんとによかったと
わたしは今、自分の胸をなでおろしている。
「彼らが結ばれなくてよかった」じゃなくて、
不幸な目に遭わなくてよかったな、ということだ。
とくにヒロインの方が境遇的に相当あぶなっかしいので、
ひどい目に遭ったり傷ついたりするんじゃないかと気が気じゃなかった。
でも、そうならなかったから、ほっとしている。
だけど、もし、
何かがもう少しどうこうなっていたならば、
主人公たちがもうちょっと弱虫だったら
もうちょっと心に負った傷が深かったら
彼らを取り巻く人たちがもうほんのちょっとでも甘ったれで
人の足をひっぱってくる人間であったなら
男が日常会話程度でもチェコ語を解したら
そうしたら、
ふたりの関係に
別の動きがあったんじゃないかなーと。

ただ、男が女性のほほにキスをしたシーンは
この際 余計だったと思う。
あのシーンを入れたことは
映画全体のために非常にもったいない。