BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

映画の感想-『ザ・スクエア 思いやりの聖域』/海外ドラマ-『GET DOWN PART-2』-190503。

あした朝から出かけるので
はやめに休もうとおもうのではあるが。


・・・

以下 映画と海外ドラマについて書きますが
ただの 一時的な感情、感想を吐露したもので
客観的な批評まではしてません
そういうのを期待しておいでくださったかたには
すみません。

・・・


ザ・スクエア 思いやりの聖域』
原題:THE SQUARE
リューベン・オストルンド監督
2017年
スウェーデン、ドイツ、フランス、デンマーク合作

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なんつう残酷なもんを提示してけつかるのか。
忘れられなくなっちゃうだろうが。
どうしてくれるんだ。
わたしのキャパシティを完全に超過している。
『フレンチアルプスで起きたこと』(2014年)と
やろうとしていることが似ているなとおもったら
同じ監督脚本じゃないか。
みてられなくて逃げだしたくなるような
映画だったぜ あれは。
この人はそういうの作る人か。あれか。
ラース・フォン・トリアーみたいな
アンタッチャブル系監督か。
北欧の映画監督ってのはこういうのか。
なんだこの ぜったいいまのわたしにマネできない
超高度な自己批判と昇華能力。
ふざけんなよまったく。涙が出てくるわ。

・・・

米国の完結ずみドラマシリーズ
「GET DOWN」は第2シーズンを観始めた。

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エゼキエルたちが結成したHIP HOPグループ
ゲットダウンブラザーズ。
メンバーの一部が、より効率的に金をかせごうとして
音楽活動の裏でやってきたあんなことやそんなことが
彼らの保護者に、ついにばれた。

いままでばれなかったことが逆にふしぎだ!
息子たちのやっていることを知って
あれほど厳しく、正当に、叱ることができる保護者なのに
なぜ、ことここに及ぶまで無知でいられたのか。

よっぽど仕事とかが多忙だったんだろうか?
そんなかんじ、なかったんだけど。 中には、
ブロンクスの街で10年続く美容院を営む母親がいる。
彼女は自分でいっていたではないか、
「ここは街のみんなのコミュニティ」。
だったら客とかから少しは話が入ってきたはずだ。
おたくの息子さん最近ちょっとアレよ、と。
うちの息子/娘が言ってたけど・・・と。
そういう情報は 広まるのにはまさに一瞬。
それすらも聞かなかったというのだろうか。
おかしな話だ。

親ってそういうもんか? 親ってそこまでバカか?
友人や同級生も みんな程度の差こそあれ何かしら
親に気まずいことをやっているので
お互い様ってことで 何をみても聞いても黙っておく、
とかそういう
紳士協定的なものが発動していたのか?
そこまでの関係が あの若者たちのあいだに
あるともおもえないんだが。

でも、ばれてよかったじゃないか、と
正直 観ててほっとした。
まだ中学生程度のメンバーもいる。
音楽活動なら、いいとおもうけど
裏であんなことやるのを
あと少しでも長く保護者が見過ごしていたら
もう人生終わったも同然だったろう。

彼らのグループのDJを担当する
シャオリン・ファンタスティックという人物
何者なんだこいつはと 最初からおもってたけど
もう、要するにただのクソ野郎だと
断じてしまいたくなってきた。
あの男とのかかわりは
はやく断ち切ったほうが
グループのためじゃないかなとおもう。
でも・・・
親はなく おそらくまともな教育も受けられず
泥水をすするようなことに 耐えながら生きてきて
たったひとり、彼なりにたいへんだったのだ。
そういう生きかたしか知らない、
というのを 考えに入れて
解釈してやらないと気の毒だ、
あの男の行動は。
相当考えかたが ゆがんではいるけれども 
メンバーに「ああいうこと」をやらせたのも
仲間を守りたいがために
危ないやつとかかわらせるくらいなら
自分のそばにおいたほうがいいと思うがゆえに
せいいっぱいの策を講じた、それだけのことだ。
基本的にあの男はいつもそう。
仲間をおとしめようとしてやっているのではない。
自分が「ああいうこと」から足を洗えないのも
けっきょくのところ
いきがってもシャオリンには
限界がある ということだ。

マイリーンの父親も むかつくな。
自己欺瞞が人の服着て歩いてるようなやつだ。
おろかで いっそけがらわしい。
つまりあの役者さん、名演だ。
所属事務所のやつらどものほうが
ハイぼくたちの至上目的は金儲けです、
というスタンスを はじめからはっきりと
うち出してきている点で
だんぜん信用できる。
彼らならマイリーンを任せるのにベストか、
というと そうとも言いたくはないんだけど
将来への踏み台にする程度なら・・・。
とにかく最低でも
あの父親とはさっさと絶縁。
事務所のプランに さくっと
乗っちゃうべきだとおもうね。
事務所の連中、
なかなか感心なところもあるではないか、
マイリーンに手をだそうとしない。
そういうことしてくるやつらだとしても
おかしくはないとおもってたのに。
存外クリーンだ(くそくらえ)。
父親とおじが ガッチリと
マイリーンのナイトになっているとも
正直おもえないんだよな。
おじはとくに 
多忙で いつもマイリーンの
そばにいてやれるわけではないし
あれで相当 事務所のいいなり、
姪っ子ラブにも盲目がすぎる。
ちょっとたよりにはならないのだ。

なんかわたし 保護者目線になってきた。

はやく寝なくては。