BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

勇気の鈴とかいらない。-190206。

子どもがつらいめにあわされたり
命をうばわれたりする事件の
報道を聞くのはつらい。
なかでも その子を守る立場に
あったはずの人がなしたとされる
事件の。

わたし自身は親になったことはないけど
友人の赤ちゃんとか 小さい子とかが、
パパママにだっこされて、
だいじにしてもらっているのを見ると
ほんとにおもうよ、
これがあたりまえでいいはずなのに
なんで傷つく子がいるんだろうなと。

だが 
ちいさい子を傷つける罪を犯すおそれは
きっと 人であるかぎり
だれでもあるのだろう。
やったのは極悪人でも人非人でも
頭がおかしい人でもない。
ふつうの人だとわたしは確信する。

でも、やってしまっているのを知ったら
やめさせるようにすることはできるし、
子どもを守る手はずをととのえることもできる。

わたしは
そのために必要なのは
もはや「ほんのちょっとの勇気」とかですら
ないような気がする。
なんか、勇気とか良心とか思いやりとか
そういうのがよくいわれるけど。

必要なのは
勇気以外のものによって
発動するシステム。

わたしのごとく腰抜けで非力で、
ひとりではなんにもできなくって
勇気なんてものをひとっかけらも
もっていない人間でも、
いざそれを発動すれば
小さい子をつらいめから守ることだけはできる、
そういう仕組みこそが必要だ。

それをつくるための議論をもうはじめないと
子どもを死なせている場合じゃないから
われわれは。