BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想をおもに記録しています。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

バスチアンの孤独-181010。

ミヒャエル・エンデ
はてしない物語」を
すごくひさしぶりに読んでみている。

バスチアンの孤独がこんなに、
・・・酷薄といっていいほど
はっきりと 描かれているのに
子どものときはそれが
ぜんぜんわかっていなかった。
いまはよくわかる。
家族といっしょに暮らしているけど
心がとどかない。
他人よりも遠い。
自分だけのひとりよりも、
いっしょなのに独り、
そのほうが痛い。

さびしいよお父さん!
たすけてお父さん!
お母さんがいなくてかなしいのは
ぼくもいっしょなんだよ!
どうしてこっちをむいてくれないの?
バスチアンはもうそうやって
胸のうちで力のかぎり
叫ぶことをあきらめつつある。
さいしょは叫んでいたとおもう。
お父さんがふりむいてくれるはずだと
思いたかったからだ。
でも、むくわれなさに疲れ、
声なき声が枯れてしまった。