BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

ヤキがまわる/ヤッシャ・ハイフェッツの左手-181008。

4日か5日に1回くらい、
睡眠時に夢をみる。
その夢がここしばらく
かならずといっていいくらい
下記の内容だ。いつもおなじ。

駅のホームをおりた、線路すれすれの
広くあいたスペースに
しらないちいさな子どもがふたり。
彼らははだかんぼうだ。
彼らはしゃがんで
シロツメクサで冠とかをつくって
あそんでいる。
彼らの頭上にはきいろい蝶が何匹か
ひらひらと舞っている。
窓をあける。
『そこは電車がくるから危ないよ』
と呼びかける。
子どもたちがこちらを見る。
すると子どもたちの上を
とびまわっていた
きいろい蝶のからだが
突如破裂し、その肉片が
羽虫の大群に変わる。
羽虫たちが、窓のあいた
こちらめがけてせまってくる。
部屋にはわたしだけでなく
何人もそばにいる。
窓をしめるひまがなく
とにかく身を守れ、というので、
おのおの毛布とか上着
頭からかぶってその場にふせる。
羽虫たちが部屋にとびこんできて
竜巻のようにあばれる。
しずまって、体をおこしてみると
さきほどまでいた人たちがおらず
自分ひとりになっている。
布で体をおおっていたつもりだが
きづくと左腕のヒジから下を中心に
上半身にすごい虫刺されができ、
白い塗り薬を石膏みたいに塗りたくる。


夢をみているときはそんなにイヤな
きもちではない
虫も羽音が聞こえるとイヤだけど
聞こえる夢じゃない。
でもこうして書き出してみると
あんまり気味のいいものじゃないことはたしかだ。
ちかごろは夢をみつつも
「またこの夢だなー」とおもっている。
虫に刺されたとこが熱をもち、かゆい、
という感覚があって、
夢だからほんとは
刺されていないのに
腕とかぽりぽりかいて目が覚める。
「あ、また腕をかいているが
今回もまた夢だから
ほんとうはかゆくないのだ」
とおもっているのに、
どうしようもない。
起きてみるともちろん
部屋の窓はちゃんと閉まっているし
虫なんかいない。
わたしの家のまんまえは公園であり
駅ではない。

すこしまえからうすうす気づいてる。
いささか剣呑な領域に
足をふみいれつつあるようだ。

人にたすけをもとめるのは
むずかしいなとおもう。
相手も人だから
頼られてもこたえようがないことや
こたえたくないこともあるとおもう。






ヤッシャ・ハイフェッツ
その立ち姿も弾いている姿も
彼という人物の存在も
なにかすこし・・いな、かなり
変わっていて・・
様式美の極致みたいなかんじが
ある人だとおもう
彼は
とくに
左手の小指と薬指の
骨と筋肉のうごきがすごく美しい。
なにがそんなにいいんだか
自分でもよくわからないのだが。
ここがいい、とおもってのことでは
ないにせよ、特徴としては
それはそれは優雅。なめらか。
指が長いせいか、ムリをまったく
かんじさせない。
楽器が、彼に弾いてもらえてきもちよさそう。
「そうそう、そこそこ。それでいいの。旦那みたいに弾いてもらえればこっちもヘンな音出さないですむんだけどねえ~」
とか言ってそう笑
言ってないか笑
スロー再生であの手指のうごきを
観ていると、ほれぼれする。
骨の浮き出かた。
スローでも見えない神速の指運び。
頭おかしいんじゃないかというくらい
何度も何度もDVDを観てる。
なんか気分がかるくなるのだ。