BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

市川春子『25時のバカンス』-180909。

市川春子
『25時のバカンス』
を読んだ。

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kc.kodansha.co.jp


なにかしらが込められているのを確実に感じるが、
明確な、言語的メッセージみたいなものはない・・のが
この人のマンガの特徴におもえる。
暮れゆく空をながめるようだ。
ながめるときに、ながめるというかたちでしか感じない。
言葉じゃない。

また、みじかい話でも、登場するキャラクターたちを
まるで長編マンガのようにしっかり好きになれるところ、
誰、と覚えていられるところも魅力だ。
話の進行のためだけに登場する顔のない棒人間や
泥人形ではおわってない。

表題作 とてもよかった。

稀有な才能だ。