BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

陣取り合戦。-180707。



・・・


自分の人生は
自分自身のものではないのかもしれない。
棄てたも同然のやりかたを
わたしはしようとしているのかもしれない。

自分の人生の主人公になれ、と
わたしに言った人がいたが、
自分には 荷が重い。
荷が重い・・・いや、どうだろう
自分でそれを持ちたくない?というかんじだろうか?
荷が重い、は 重いながらもいったんは自分で
持ち上げてみて、そして重かったと
感じてから言うことだろうから、
適切ではないようなかんじがしてきた。
わたしの場合
たぶん、持ってない。自分で自分の人生を。
棄ててしまおうとしているかもしれない。

わたしに主体性とかいったものはなく、
希望も展望も意欲も正直言うとほとんどない。
まえはいまよりはすこしは
あったかもしれないが、
または、あるとおもいこんでいたかもしれないが、
今はもううしなわれている。
あるいは、ないと 自覚している。

こうして人のなかで生きていると、
陣取り合戦だなとおもう。
既得の立場とか地位とか持ち物を守らなくちゃならない。
より息がしやすい場所を確保するために
おたがいをおしのけてすこしでも上にいこうとする。
より身動きがとりやすくなるように
両腕をふりまわし腰をおとし、ヒザにぐっと力をこめ
自分の立っている場所を死守しようとする。
そういうふうにみんな、ちゃんとやっている。
でも自分はやっていないという気がする。

わたしのように意欲や覇気に欠ける人間が
なんの力もなく頭もわるい人間が
おっかなびっくり
でも 僭越ながら自分にも自分の人生がありますし~
・・・とか
小声でつぶやいてみたところで、
なんとみっともないことだろう。
かといって じゃあもっと大きな声で
皆に聞こえるように言ってみよう
そうしたらだれかが聞いてくれるかもしれない
とも あまり思っていないふしがあり
始末におえない。
大きな声をだしている自分をみたくないのだ。
そして信じていないくせに信じている。
やさしい人やよゆうのある人がいるかもしれない。
そういう人が自分をたすけてくれるかもしれない。
よゆうのある人ならおこぼれをくれるかもしれない。
余剰人員でももしかしたら運よく
自分の居場所を主張する権利が
あたえられるかもしれない。
そんなふうに。
すごく傲慢で、利己的であると思う。

自分の力でやる気がないのに 息だけはして、
二酸化炭素を排出しているだけ、
ほかの人のめいわくではないだろうか。
みんないっしょうけんめいやっている。
きれいな空気は、ちゃんとやっている人のものだ。
わたしはとてもみっともない、
さもしい人間だ。