BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

映画の感想-『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』おもしろくなかった-180616。

原題:Mortdecai
デイヴィッド・コープ監督
2015年、米

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映画としての「いいところ」は
ひとつも見つけられなかった。
映画みててこんなにたいくつになることって
はたしてあるか、とおもうくらい
たいくつだった。

この仕事をうけたどころか、
製作かなにかまで担当したという
ジョニー・デップの気が知れない。
そのジョニー・デップも 
役としてぜんぜんだめだった。
ムリが感じられてしかたなく、しんどかった。

もっとぜんぜん売れてない役者さんばかりで
下品で やすっぽい映画だったにせよ
たとえば「デッドプール」には
野花のように強靭な意思のようなものと
あちらのお国の「らしさ」みたいなもの
そんな しっかりとした芯を感じた。
また、
圧倒的に無内容な映画だったにせよ
たとえばトム・クルーズ
『ザ・マミー』(2017年)なんかは
あれで案外 うむをいわさぬ勢いがあり
全力かつ精力的に
お金をドブに捨てにいってるかんじが
なぜだか けっして悪くなかったものだ。
しかるに本作は、なにかこう
ダメさにかわいげがないというか。
ダメならせめて愛嬌がほしい
みたいなことかもしれない。
それさえないのはもう 
どうしようもない。

おもしろい映画が恋しいなあ。