BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想をおもに記録しています。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

MOGURAワンマンライブ-180414

アコースティックデュオ「MOGURA」の、ワンマンを聴いた。
4月14日 日曜 エコルマホール13:30~

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今年3月11日に行われた中里学さんのワンマンライブの

york8188.hatenablog.com
プレイベントに、MOGURAのふたりが出演しており、
数曲聴いた。その日のうちに今日のワンマンのチケットを入手した。

結果、わたし個人には、ややたいくつな2時間だった。

ワンマンは、基本的にはパフォーマーのホーム。
なにしろファン、いわばパフォーマーの「味方」ばかりが来る場なのだから。
この観客たちはみんな自分を好いてくれている、
そう確信できることは、心強いだろう。
結果、実力が十二分に発揮される可能性が高い。
聴く側にすればワンマンは
パフォーマーの最高のパフォーマンスにふれられる
機会ではないだろうか。

だけど、今日はわたしにはたいくつだった。
今日のMOGURAは、現時点で自己最高水準だっただろう。
それでもすばらしかったとまでは感じなかった。
成長していくのだから、可能性がないなんておもわないが、
今後(すくなくとも、あしたやあさってには)
今日以上の彼らの演奏が聴けることはたぶんない。

演奏技術のレベルは高かった。ギターの音は美しかった。
ボーカルの歌唱力にはずばぬけたものがあった。
しかし、音楽が単調。
似たような曲をくりかえし、新鮮な思いで2時間聴きつづけるのは難しい。
第2部で復調してきたと感じたのは、たぶんカヴァー曲をとりいれていたからだ。
音楽性や歌声にノスタルジックなぬくもりがあるせいか、
30~40年前の歌謡曲のカヴァーがはまっていた。

音楽性が単調、というのをひっくりかえすと
「逸脱しないこと」がMOGURAの音楽の特長ともいえる。
じっさい彼らの客層は、いったいどこからどうやって、
こういう客層をひっぱってくるのか、と内心首をひねったほど、
広く、また厚かった。
MOGURAのふたり(30代前半くらい?)と同年代の人はもちろん、
おひとりさまの妙齢の女性、高校生や中学生、家族づれ、
お年寄り。午前中には駅前の公園でワンカップかっくらっていたに
ちがいないような、太鼓腹に赤い顔のおじちゃんもいれば、
会場まで来ることじたいひと苦労だったであろう、お体の悪いかたも、
付き添いのかたといっしょに何人も聴きにきてた。
わたしがふだん聴いているだれを思い出してみても、
こんなにさまざまな人に愛されるミュージシャンは、いない。

濃すぎず強すぎず、どんな場にも水のようにやさしくなじむ
音楽性こそが、幅広い客層を獲得するゆえんなのかも。

やさしさではその音楽にひかれない。
音楽を自発的に聴き始めてからいままでずっと
同じ嗜好だったかと聞かれると、それはわからないが、
安定した技術を絶対条件に求めつつも、その音楽のどこかに
乱数みたいなもの(不均衡や傷、狂気、もろさ)を
勝手にみいだして、ひかれていくところがあるようだ。
MOGURAの音楽にも、聴きながら、ずっとその手のものを
探していた気がする。なくちゃいけないわけじゃないのに。
ところが、そういうのはなかった、
わたしが無意識的にもとめる分量や程度感では。
予測不可能性をみいだしてうれしがるというのも
なんかよく考えるとヘンな話だが。

ただ、この曲からは、求めるものに近いものを感じる。

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どうも厳密にはMOGURAの曲ではない?みたいだが。
この曲、たしか、先述した中里学ワンマンプレイベントで歌っていた。
それを聴いて、もっと聴いてみたいと思ったことが
きょうのワンマン鑑賞をきめた直接の動機だった気がする。
ずいぶん前のことだから、記憶が混乱しているかもしれないけど。

オーディエンスって勝手だ。
自分は何もしないくせに好き放題言う。
パフォーマーの事情や思いを知りもせずに
パフォーマンスからあることないこと搾取する。
もとめるものがないと平気で文句をたれる。
(郵便局にホンマグロが売ってないとか
稀勢の里トリプルアクセルを跳んでくれないとか
クレームをつけるようなものだ、って意味の話)
パフォーマーの疲れをおもんぱかりもせずに
無神経な手拍子で舞台袖の彼らを呼びつける。
パフォーマーにはときに実力以上のものを要求するが
オーディエンスはいつでも等身大でいてよい。
気に入れば万雷の拍手、まずいとおもえば・・・。
別のパフォーマーどうしを露骨に比較して語ってもよい。
こんなにもアンフェア。なのにパフォーマー
よくそれでもやりたいとおもうものだ。

斎藤ネコさんがゲスト出演したのにはおどろいた。
告知されていたんだろうけど、知らずに行ったので。
ダマスク織のまったくあたらしいパターンが
超高速で織り上げられていくのを見るような 
理解のおいつかない体験、あの大胆で複雑なアドリブを聴いたことは。
息もとめて聴き入った。