BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

イワン・イリイチの死におもう。

強烈すぎる哀しみやさびしさ、
あせりやいらだちを
ひとり 心に抱えきることが、できそうにない。
とてもつらくて、すぐにでもこの荷物を降ろしてしまいたい。
それで わたしはろくろく考えもなしに、
こうして書いてしまう。
いてもたってもいられないから書く、
苦しいことをおわりにしたいから書く、
いつもそれだなと。
それでもかまいはしないのだろうが。

けれども、
こんなにも強く哀しむ そのわけは。
さびしいとおもうのは。
あせるのは。
いらいらしてしまうのは。
どだい、それはほんとうに、
哀しいというきもちなんだろうか、
さびしさなんだろうか、
いったいこのきもちって なんなんだろうか、
どこからきてどこにいくんだろうか、

ふとそのように気にかかる。
心を表現するのにいちばん適切な言葉を
えらんだと 言えるかどうか。

待ったほうがいい場合もあるのかも。
もっと近い言葉が見つかるまで。
できるかどうか自信がないけど、せめてもうすこしの間だけ。

イワン・イリイチの死」で
死にゆくイワンの苦悩に ひさびさにふれてみたところ
しんぼうのきかない自分だが、そんなことを 考えた。

いつ読んでも劇薬みたいなものだけれど
いつか初めて読んだときなんかよりも
いちだんとまた 胸にせまる物語になっていて・・・

生きることにもしも意味があるとしたら、
死ぬことにもなにか意味があるはずだ、
原因があって結果がある、
そんなふうに おもいたくなるものだ。
でも あるのかなあ・・・