BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

手記-其の拾伍(仮題)-20171208~20171209-気づく。

2017年12月8日、
職場復帰5日目。いろんなことが同時多発。ほとほとまいる。

・退職後、ともかくもしばらくの間 休養したい。
したがって退職後の傷病手当金健康保険組合)だけは
受給できるように、条件をととのえておきたいものだ。
会社に書いてもらわなければならない書類も 出てくるため
社長にあらかじめ 傷病手当金受給の意思を伝えたところ
「申請はできないとおもうわよ」との 謎の反応。
聞けば、退職後も約1か月分にわたり
出社もしないのに満額 給与が支給されるという・・・。
傷病手当金は 働けなかった、給与がでなかったからこそ
支給されるものであり、 給与がでたとなれば支給は当然されない。
そして、退職後の傷病手当金は、会社に籍があったときの日付で
一度 申請していないと、退職後に継続受給ができない。)

・また、
社長らとの面談のさいに 
「うちではこんなによくしているのだから
辞めたあとに訴えるとか めんどうなことはしてくれるな」
というプレッシャーをかなり露骨にかけられ 
ショックをうける。

・さらに、
未払いの残業代を請求する見込みであるのに あたって
タイムカードを入手できるかがまだ さだかでないことの
代替案として 
パソコンのログ抽出を試みるも
作業に必要なアプリケーション「ターミナル」が
なぜか こつぜんと消える、という謎の現象が発生。
ふだんから頻繁に使用してきたアプリだけに
自分が削除したとは考えにくい。
はっきり申せば 第三者がわたしのパソコンに
なんらかの操作を加え ターミナルを削除した
(ログ抽出をわたしが試みるであろうことを見越して?)
可能性を感じ、激しく危惧。

受け止めにくいできごとが複数 一気に起こり
思考がフリーズしたわたしは
強力な味方となってくれているG夫妻に
この日のうちに連絡をいれ 
事情をすべて話した。

夫妻は なんと 
いますぐにでも会って話をしよう、
対策をねろうと申し出てくれた。
帰宅途中であり、位置的にそれも不可能ではない状況だった。

しかし、わたしは体調がおもわしくなかった。
心も疲弊しているのを感じたため
この日はおとなしく帰宅することに決めた。
翌日、ふたりと会うことを約束して。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌12月9日は、土曜日。
わが社は原則月~土の週6日営業だが、この日はたまたま
休みとされていた。
年末進行で これからさらにさらに 
ギリギリとしめあげるように
忙しくなっていくので、
月の初旬のうちに 休めるものなら休んでおこうという
ことだったかもしれない。
とても、めずらしいことだ。

午後、東京郊外の喫茶店で夫妻と合流。

昨日 起こったことを、あらためてふたりに話し、相談した。

だんなさん
「12月28日が退職日ってことになっているはずなのに、
2017年12月21日から翌2018年1月20日までの給与が
全額支払われる、っていうの、何か、くさい。」

「12月20日が、最後に出社する日で、
12月28日が退職日だと Yちゃんも俺たちもおもってるけど
12月28日は、退職日じゃないのかも。
つまり、離職票に掲載される退職日、ってことだけど。
書類上の退職日は、ほんとは2018年1月20日なんじゃないかな。」

「そうだとすると、
12月28日が退職日のつもりでいて、
28日を含む最終4日間を欠勤することによって 
退職後の傷病手当金の受給条件をみたそうとしても、
かなわなくなる可能性があるよ。」

「Yちゃんは12月29日以降はやめたつもりなわけだけど、
今後、会社を相手取って未払い賃金の請求とかをする場合、
話し合いなんかの名目で 会社がYちゃんに出席を求めてきて、
そこに出ていった分を出勤とカウントされ、結果、
退職後の傷病手当金の 受給条件をはずれちゃうとか。」

※退職後傷病手当金の受給のためには、
いくつかの条件をみたす必要がある。たとえば
退職日を含む すくなくとも退職前4日
(連続した4日でなくてもいいのだが。)
欠勤していて、給与が発生していないことなどだ。※

「それに 会社と仮にこれからもめたとき、
この2017年12月21日~2018年1月20日までの給与を
無条件で全額支給するとかいう話も、平気で
反故にしてくる可能性もあるし・・・」

「会社がなにを考えてるのか いまいち わかんないね。
Yちゃんの辞めたあとの権利を奪うつもりなのかとか・・・、
なんなのかわかんない。くさいとおもう。」

「退職の意思は表明したけど、いまのところ書面とか
メールとかいっさい形にはしてないんだよね?
だったら、やっぱ しばらく退職は保留で!とか いって
前言をひるがえしても、べつにわるいことはない。
証拠や情報を集めるためには、むしろ辞めないで、
会社に籍をおいておくほうがいいのかも。
休職とか・・・。」

おくさん
「会社に『離職票に載る”退職日”はいつですか』って
確認しておくべきだね」

「いまはまだ、辞める意思を形に残さないほうがいいよ」
「誓約書みたいなものを書くことを求められても 断ろう。」

傷病手当金の受給のためにもいずれ必要になることだし、
入院した病院に行って診断書をもらっといたほうがいいよ。
あと、Yちゃんは はた目にみて、かなりまいっているよ。
状況と体調から考えて、Yちゃんは、元気すぎるの。
それは、かえって危ないことなの。
たぶん早晩、ものすごく『落ちる』ときがやってくるよ。
今回のことと切り離して考えても、
できれば心のお医者さんにも 
かかってみたほうがいい。」

「それと、休職するにしても 会社の、
休職のあつかいがわからないよね。たとえば
休んでいるあいだ、会社に毎日かかさず連絡を入れなければならず、
連絡が何日とだえたら休職を無効とする、とか、
独自のルールを じつは設けてるって可能性もあるよ。
Yちゃんがそのとおりにしなかったから というのを
あとで あげつらってくることも考えられる。
会社の就業規則を確認しといたほうがいい。就業規則書を
見せてもらって、できればコピーをとっておくとか。」

「それに、ターミナルがなくなってたって話・・・なんか
怖いよね。」
「コンピュータまわりにくわしい人がいるんでしょ?
専務が Yちゃんが退社したあとで その人たちに
Yちゃんのパソコンをいじらせて、データをぬきとったり
してることも ありえるよ。
先輩たちはYちゃんに恨みはないにしても、
上に『やって』といわれたら、拒否もできないでしょ。」

・・・

●書類上の退職日が、不明瞭。
 (おそらく2018年1月20日ではないか。)
●辞めてから次の締め日まで 1か月間の給与が全額
 支給されるというのが謎。そんなことは通常、
 ありえない。ともすれば反故にされるやも。
●とくに、これから わたしは 未払い賃金の請求などの
 会社にとっておもしろくない行動を 起こす見込みである
●証拠や情報が必要だ。辞めるより、会社に籍があるほうが得策。
●しかし一方で、パソコンが第三者にいじられている可能性など
 現実に会社にこの身をおくことが 
 いまや危険とおもわれるフシがある。

・・・

それまで だるい体を
イスの背もたれにぐったりあずけていたわたしだが、

ふたりの話を聞き 
内容をゆっくりと整理してみたとき、
ふと思いがいたり、上体を起こした。

「あれっ。
もしかしてわたし、
今、けっこうヤバい状況ですか?」

夫妻
「そうだよ!!! やっと気づいたか!!」
「わかってくれてよかった!!」

そして、
直近でやるべきことが
以下のようにすばやく整理されたのだった。

ねらい
●最低限、退職後傷病手当金が受給できる状態を確立して辞める
●心身の安全を確保しつつ、今後 未払い賃金の請求を
 していく場合の 証拠と情報を収集する

明日、2017年12月10日(日)は
休日も診療受付をしている 心療内科にかかり
ともあれ診察をうける(その場でネット予約した。)

・可及的速やかに
・・・職場の私物を持ち帰り、出社を取りやめる
   週明け2017年12月11日(月)には早くも実行することがのぞましい

そのまえに、以下のことを行っておく
・会社に確認・・・離職票に記載される退職日がいつであるか
・会社に確認・・・休職に関する規定(就業規則書)。
・入手する・・・医師の診断、および診断書。
・入手する・・・出社取りやめの日までのタイムカード(の写真)
・しない・・・退職の意思を書面などの形にすること
・しない・・・会社になんらかの誓約書などへの記入を
       求められて、それに応じること

2017年12月11日(月)は
午前中、労働問題の相談窓口 NPO法人POSSEさんと
面談予定
その後出勤、専務から退職日、および休職に関する規定に
ついて聞き出す(録音をしておく。)
職場の私物を撤収し 退社する(永遠に。)
夜、集めた情報を夫妻と共有、作戦会議をおこなう。

うーん。 
わたしひとりでは 
到底 ここまで 考えることはできなかった。
100%、なにもかも、G夫妻のおかげだ。
わたしは心身を危険にさらしつづけることを 回避できた。

ふたりは、こんなことまでいってくれた。

「遠慮なく頼ってくれ。そして、
『ありがとう』と『もうしわけない』は
今回のことが、すべて終わるまで、
なし!ということでいこう」。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

しかしながら、不安もあった。
というのも おいおい またそれかい、
って話なのだが
正直 うちの職場 いそがしい。
ときは 年末進行スタート前夜なのだ。

確保したいのは 休養の日々
そのための 退職後の傷病手当
さきに何度かのべたとおり
受給のためには 一定の日数 
退職前に 欠勤をした事実が必要なのだが
忙しすぎて「欠勤ができない」・・・(笑)。

12月8日夜に 夫妻に送ったメッセージの一部

「(退職後の傷病手当がこのままでは)
もらえるかわかりません。
あいかわらず残業つづきでうまく欠勤できず。
(上司はわたしに)はやく帰れ はやく帰れというわりに
たのんでも仕事をへらしてはくれないし
わたしのぶんを減らすということは
だれかが増えるということで
それは実質 とてもむりなんですよね」

「結局 残るしかないし、早く来るしかないのです
来週月曜にNPOの人と面談の予定なのですが
とてもむりなかんじ。まいりました・・・」

おくさんの反応は

「・・・『働き方改革』でよく聞く感じの状況やな・・・」

言葉少な。

そもそも このころのわたしは この期におよんで・・
夫妻が必死に説得し、矯めてくれた 
この 9日土曜日の午後まで・・
「ムリだから休む」
「ムリだから出社しない」
という発想が ちっとも頭に定着してなかった。
休みたい、いますぐにも この場に横になってしまいたい
そんなふうに ずっとおもって働いてたくせに。
またいつ倒れてもおかしくない。
今度こそ命があぶないかもしれない。
でも 病気以前とほとんどかわらないことをやり続けてる。
頭でわかっていてもやらないのでは、
わかっていないのと同じだ。
わたしは休みたいと思っているし
休むべきだと わかっているかもしれないけど、
そのようにしていない。
「命よりも業務のほうがだいじ」
って 考えてることになるのだ。
たとえ死んでもしかたがない、なぜなら仕事なのだから。
そう思っていたことになる。
わたしの職業は・・・ただの編集者、なんだけども。
すごいなあ。 
なんなんだろう このおかしな心のありかた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

休めない。
そして怒涛の年末進行が2日後には 始まる。
週明けにやるべきことは
上記のごとく山積している。
これらを完遂して、
無事に出社をとりやめることができるんだろか・・。