BRILLIANT CORNERS-2

観た映画・読んだ本など関心ごとへの感想メインの、なんということのなさすぎる身辺雑記帳です。 少しずつ、いろいろ更新してまいります。 お気が向いたらお読みいただければさいわいです(^O^) ブログのタイトルは、セロニアス・モンクのアルバムから。「すみずみまで光り輝く」というような意味だそうで、なんとなくいいなとおもうもんで。

計算ができない/「殺人の追憶 살인의 추억(2003)」。

降ってるけど、音を聞く限り いまのところは雨で、
雪に変わりそうなかんじはしてない。

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この2日間というもの不在にしてたが、けさ戻った。
寒いし雪も降るかもというので ずっと家にいる。

暮れからこっち 毎日ひまをみつけては
ちょっとずつ 部屋の整理整頓をつづけている。
部屋というか、今や ほぼ書棚の整理を。
だいぶましになった気がする。
床に積んでた本たちがけっこう棚におさまったおかげで
ふつうに歩けるようになってきた。
作り付けの書棚は 奥行きがかなりある。
空き箱とかを使って「ひな段」を作り
収納力を高める工夫を これまでもしてきた。
ひな段はひとつだったのだが 
ぎりぎりここまでならせり出してもおっこちない、というラインと
ぎりぎりここまで背表紙が見えれば本の見分けがつくというラインが
経験から だいたいわかってきたので
今後はふたつ、つまり3段組みにしようとおもっている。
だが計算のしかたが わからない。
容量確保のための寸法的な閾値を割り出すには
なんとなくの目分量では不十分で
ちゃんと計算しないとダメだとおもう。
そして市販のカンとか箱やらではなく、
建築業の叔父にたのんで 
廃材かなにかを ぴったりの大きさに切ってもらったものを
棚にはめ込むことで 段をつくるべきだ。
けど 計算ができない。
計算式を作ろうとすると
目の前にモヤがかかったようになり 
頭が割れるように痛みだすんだ・・・!
算数が得意な人におねがいするしかないだろうな。
イヤ 計算から叔父にたのめばそれでいいのかもしんないけど。
叔父におねがいすれば一瞬だろう。
まあ急ぐわけでもないし
もうちょっと悩むことにしようかな

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さっき「殺人の追憶」という韓国製の映画を観てみた。

殺人の追憶
(살인의 추억  ポン・ジュノ監督、2003年、韓国)

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movie.walkerplus.com



かなりおもしろかった。
86~91年の韓国で発生し
いまにいたるまで未解決の状態となっている
空前の連続殺人・死体遺棄事件
「華城連続殺人事件」をもとにしたフィクションとのこと。

事件の概要は Wikiでそれなりに知れる。
華城連続殺人事件 - Wikipedia


韓国製の映画は 数本しか観たことがない

観たのは
「春夏秋冬、そして春」
シルミド
JSA
「箪笥」
くらいのものか。
ほかにも観たかもしれないけど思い出せない。

なんとなく映像が黒っぽくて陰翳がきつく、
雰囲気がしめっているものがおおかった。

本作もそうだったとおもっている。
本音をいうと このかんじがあんまり好きじゃないから
韓国製の映画を観ないのだ。

けど本作には そうした感じが合っていたとおもう。
むだに暗いわけではなかった。

「所轄」特捜部の刑事たち(ソン・ガンホ、キム・レハら)と、
首都警察から派遣された刑事(キム・サンギョン)とが
力をあわせて捜査をしていくなかで、
両者の基本的なスタンスが逆転していくようすが
もうちょっとていねいに表現されていると よかった。
でもまあ あんまりそこは重要じゃないのかなともおもう。

「帰ってくる」「戻っていく」
「入っていく」「なかに詰め込む」
といったキーワードが全編にちりばめられ
ちらちらと光っては なにごとかを訴えかけてくる。
「収穫期の農村」の美しい風景で始まること
「オープニングと同じ風景で終わること」
「農業用地下水路のなか」にすてられた死体
事件の被害者が「全員女性」
「柔らかく美しかった」と証言される犯人の手
みのりをもたらす「雨」の日に決まって事件が起こる
刑事のつかれた「心と体をいやす女性」が登場する
そして
最重要参考人と思われた青年が 
「暗いトンネルの奥」へと消えていく終盤のシーン
トンネルを猛スピードで駆け抜ける列車
さらに「メシ食ってるか」という場違いなセリフ
その言葉を投げかけられて なぜか切迫したような表情を
うかべ涙ぐむ青年
・・・これらを観察したとき、
この映画における事件のありかたが、
女性性、または母性への執着
(指摘するまでもないことだが暴力性を内包する)
もっというなら
「胎内回帰」への希求に
強く紐づけられていたことを感じた。

これに気づき始めたとき わたしとしては
刑事たちが、最重要参考人の自宅から 
彼の母性へのこだわりみたいなものを
感じさせるなにかが見つかるかなとおもった・・・というか
そうであってほしいと 期待したのだが
(たとえば母を早くに失っていることを示す写真とか、
逆に母との結びつきが病的に強いことを示す何かの形跡)
そのシーンに戻って何回か慎重に観返してみても
明確には発見できなかったのが残念だった。
「赤色」へのこだわりがあることだけは、わずかに暗示されてたが、
これもこじつければそれなりに、という程度でしかなかった。

工場で読んでた文庫本が何かがわかればな(^^)
ハングルだったし 何の本かわからない。

でもこの単純なクリミナルサスペンスに
多くのメタファーをかなりうまくおりこみ、
なおかつ 不自然さを感じさせることなくすっきりと仕上げていて、
評価に値するとおもえる作品だった。

役者さんがだいたいみんな
わたしがぜんぜん好きじゃないルックスであり
その意味で 観ててちっとも楽しくない2時間だったが
どのシーンも緊迫感にあふれ、
暴力描写にも迫力があった。
あちらの国ではほんとに警察があそこまで
やってたんだろうか、30年まえまでは?
演技は どの役者さんも超一級だった。
ソン・ガンホ韓国映画界の大御所ときく。
たしかにすごい存在感。
ただ 顔はぜんぜん好きじゃない(^^)

へたなファンタジーに逃げるのではなく
鑑賞者が自由に解釈する余地をのこしつつ
それなりのきちんとした結論を暗示する
おわりかたが選ばれていたのも
本作らしさを保ってたと感じられて
よかったとおもう。

舞台化してもおもしろいんじゃないかな。
すごくシンプルだし・・・