BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

購入6年めにしてプリンタをセットアップ/映画の感想-「ハンガー・ゲーム(2012)」-180124。

1日かけてだらだらと
部屋の整理整頓を続けた。
順調に 
曲がっていたものがまっすぐになり、
順調に 
モノが減っている。
デスクの引き出しの中身を整理したら、
3色ボールペンが50本くらいでてきて、
ぜんぶ黒色のインクが切れてた。

6年くらいまえに
ノートパソコンといっしょに購入した
ワイヤレスインクジェットプリンタ
(hp社製 PHOTOSMART 6510)を
設定し、使えるようにした(^^)
購入したきり、いそがしくて、
梱包をほどくことさえせず、
プリンタを持っているにもかかわらず
文書の印刷には
コンビニのネットプリントサービスを
使うという
なんだかよくわからない事態になっていた。

購入当時、わたしは
パソコンやその周辺機器に
ぜんぜんくわしくなく、
無線接続にもたしか数日がかりだった。
プリンタまでつなごうとおもったら 
きっと相当苦労したことだろう。
パソコンの接続で疲れてしまって
プリンタはもういいや、今度で。
と なってしまったのかもしれない。
そして月日がたち、
さすがにそこまでうとくは なくなった現在、
とりかかってしまえば セットアップなんて
10分もかからなかった。
無線接続 べんりだー。

これでもう 
ネットプリントも必要ない。
でも大きなサイズの用紙には対応してないから
そういうときは
コンビニを頼ることになるのか・・・

・・・

部屋の整頓につかれると
あいまに本を読んだり
断続的に映画を観たりした。

今日観てみた。

原題:The Hunger Games
ゲイリー・ロス監督
2012年、米

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movie.walkerplus.com

公開当時は観なかった。
興味がなかった。
じっさいに観てみても、
そんなにおもしろくなかった。
ただ、
観られたもんじゃないというほど 
ひどいとも感じなかった。
最後までけっこうたのしんだ。

ノリがテレビドラマみたい。

主役のジェニファー・ローレンス
とってもよかった。
こういってはなんだが、
どことなく貧乏くさいというか、
なにか幸うすそうというか、
セレブっぽくないルックスが 
役にマッチしていた。
似顔絵が描きやすそうな顔つきだ。
横顔の輪郭などがくっきりしていて。
笑うとすごくかわいい。
しっかりとした体格で
体にフィットするような服が似合ってた。

作品全体についての感想としては、

まず、もっと 
ぎりぎりとしめつけるような
緊張感がほしかった。

また、
何が言いたいのか、
何が描きたいのかが
よくわからない映画だった。
「映画には内容がなくてはならない」
というルールはないので
内容がなくても べつにいいのだが、
かといって
無内容な映画を全力でつくりましたと
胸をはっているかんじがなく、
いかにも何か描きたそうでありながら
描くことに失敗してしまった映画、
との印象。
狙いがあったにもかかわらず
失敗したということは、
それはとりざたされるべきで、
反省されるべき点であると
わたしはおもう。

舞台は近未来?の米国だ。
ごくごく一部の特権階級が 
大多数のまずしい労働者階級を
支配・搾取する社会。
かつて労働者たちによる
大規模な反乱がおこったことがあり、
政府はその鎮圧に成功したのだが、
以来、おなじことが起こらないように 
見せしめとして
労働者階級のなかから
24名の若者を選出して
広大なフィールドに配置、
最後のひとりになるまで
殺し合いをさせるサバイバルゲーム
ハンガー・ゲーム」が
定期的に開催されている。
政府肝いりのビッグイベントで、
労働者階級にとってはいい迷惑だが
特権階級のほうは 
ハンガー・ゲーム」を、
オリンピックや
サッカーワールドカップのように
楽しみにしている。

24名の出場者たちは、
ゲーム開催前に一か所に集められ、
一定期間、
格闘術やサバイバルスキルの
訓練を受けるほか、
豪華なプレ・セレモニーに参加したり、
テレビショーに出演して 
インタビューに答えたりする。
わたしがつまらなかったのは
そうしたときに、
ホスト側である富裕層の者たちが
出場者たちを丁重にあつかっていて、
すこしも彼らまずしい階級への
差別感情の発露が
みられなかった点だ。

出場者たちを、
人間としてというよりも
消費の対象として見ている、
というかんじは
かろうじて演出されていたが
わたしがなんとなく期待してた
差別感情の発露の表現は
ちょっと、なんか、
こういうのじゃないんだよな。

また、労働者居住地区の
反乱の再発防止のために、
おそらくできるだけ 
武器になるようなものを
人びとに持たせないように
また、危険な思想をいだかせないように
彼らの生活を厳しく監視している 
という設定のはずだから、
若者たちは 
ゲームへの出場が決まるまでは
戦闘訓練などをうけてきていない
ただの子どもと推測されたのだが、
そのわりに 
訓練内容を修得していくのが 
異常に早いのも気になった。
それどころか 
もともと一家そろって殺しのプロ、という
チートな経歴の出場者まで
いたのはおどろいた。

観ていたかぎり、
労働者たちの12の居住地区は、
それぞれに
「炭鉱」「紡績」「農業」など
主産業ごとにだいたい分けられていた。
それなら 出場者たちが
自分たちの なりわいならではの
特殊技能を活かした戦いかたをする
シーンがもっとみられても
よかったとおもうのだが、
そのような演出はほとんどなし。
「ケーキのデコレーションの要領で」と
顔に迷彩ペイントを
ほどこすキャラはいたが。
いったいふだん 
どんなケーキ作ってるんだ。

24人中、ひとりしか
生きて帰れないのだから
若者たちはもっともっと、
運命におののいてしかるべきだ。
とにかく、おかれた状況に
適応していくスピードが
どの子もあまりに早いのが 
不自然た。

富裕層たちによる
労働者居住区の管理体制は
まったく不十分。
完璧だとつまらないが 
せめてもうすこし徹底されていて
もうすこし骨抜き済みの民衆が
多いほうがよかった。
ハンガー・ゲームを開催する
きっかけとなった
さいしょの大規模な反乱というのは 
物語の現在からみて
何年前におこったことなのだろう。
ゲームが年1回開催で 
たしか第70数回という
アナウンスがあったので
70年くらいまえのこと?かな?
労働者たちの心はまだ
ぜんぜん屈服させられていなかった。
だれもがいつでも蜂起する気まんまん。
70年もあれば 記録や記憶の改ざんは
けっこうできそうだし
人間の魂を人工透析のようにそっくり
一部の人間にとってつごうのよいものに
入れ替えてしまうことは ある程度
可能だとおもうんだけれど。
すくなくとも表層にかぎっては。
個人差もあるだろうが、だいたいは。
なのに
ぜんぜん管理がゆきとどいてないね。
管理する気が案外ないんだろう。
ゲームのルールを
その場しのぎでコロコロ変えたり
支配者層はじつにテキトー。
いったいなにがしたいのか。
まあ でも、
ほんとになにか考えているのは
上の上の上の一握りの
人間だけなんだろう、
どんな世界でもおなじだ。
ハンガーゲームに
政治的意味を見出している者は
ごく少数にすぎない。
ほかの者たちはみんな 
ぜいたくで不自由のない日々の生活を
あしたもあさっても送れれば
それでいいという考えなんだろうから
じつのところ 
みんなだいすきハンガー・ゲームでさえも
どうでもいいといえば
どうでもいいものなのだろう。
ほとんどのエグゼクティブにとって、
ただのテレビショーなのだ。
そう考えればたしかに
出場者たちを対象に行う
事前品評会のシーンでも
みんな 食事に夢中で 
品評はどうでもいいみたいだった。

労働者たちへの見せしめ、
反乱防止目的というよりも、
全人類のひまつぶし、
うっぷん晴らしのために
ハンガーゲームはあるのです、
という設定のほうが
ムリがない気がしてきた。

ところで、
こういった超格差社会
舞台装置にすえる映画としては、
わたしは「TIME」を 
とっさにおもいだすのだが、
(TIME、アンドリュー・二コル監督、2011年、米)
※ハンガーゲームとだいたい前後して
公開されたみたいだ

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movie.walkerplus.com


TIMEのほうが 
作りこみ感がもっと徹底していて、
よかった気がする。

・・・

ハンガー・ゲームは」
アクションシーンも
正直あんまり迫力がなかったが
ハチの巣の場面にだけは
かなり強烈に心をひかれた。
役者さんの演技が光ってた。
だって本物のハチの巣をつっついて
撮ったわけじゃないんだからね。
どう考えても。
CGなんだから。
それであの演技は、スゴイ。

全体に、
もうちょっと、人の心が
「染まっていく」かんじ、
逆に、染まりたくなくて、
染まる自分を見ることにおびえて
葛藤する人の姿、
そういう・・・ 
ゴールディングの「蠅の王」的な、
心理描写を観たかった。

全体的に どうも、
なまぬるかったのかなあ
そんなに真剣に観るような
映画じゃなかった。
だがまあ、
それなりに楽しめた。
かなりのヒットをとばし、
第2、第3作もあったらしい。
まあ 続きがみたいとまでは
わたしは おもわないかなあ(^^)・・・